チューナ―レステレビは後悔する?買って失敗するパターン3.【将来への不安(本当は大手国内メーカー製が欲しい場合)】

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チューナ―レステレビは2021年12月にドン・キホーテが発売してから多くのメーカーが参入し、今や18メーカー45機種がラインナップされるほどの人気ぶりを見せています。

でも市場規模はまだまだ小さく、気になりつつも購入に踏み切れない人が多い印象です。

そこで今回、チューナ―レスを買うと後悔するパターンや対策、安心できるメーカーをまとめて紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてみてください!

チューナ―レスを買うと後悔するパターン

後悔するパターンは大きく3つあります。

  1. 性能に対する不満
  2. 生活環境の変化に対するストレス(地デジを毎日見ていた場合)
  3. 将来への不安(本当は大手メーカー製が欲しい場合)

当記事では、【3.将来への不安(本当は大手メーカー製が欲しい場合)】を具体的に見ていきます!


なお、1.【性能に対する不満】2.【生活環境の変化に対するストレス(地デジを毎日見ていた場合)】が気になる方は⇩記事で閲覧できます。

将来への不安(本当は大手メーカー製が欲しい場合)

国内のテレビ市場はこれまで、シャープ、東芝、ソニー、パナソニックなどの大手メーカーがしのぎを削ってきました。
近年はハイセンスやTCLなど中国メーカーがシェアを伸ばしていますが、2022年の年間販売シェアは依然として国内大手4社で70%以上を占めています(出典:BCNランキングより)。

対するチューナ―レス市場は、国内大手メーカーが全くの不参加。国産モデルは1台も販売されていません。

だからこそ、不安です。

  • 今マイナーメーカーを買っても、大手メーカーが出した時に後悔しそう
  • そもそもマイナーメーカーを買うこと自体どうなの?
  • 低性能で安いイメージしかない
  • NHK受信料を節約したい人が飛びついてるイメージも少しある

大手メーカーはいつ発売するの?

3つ、予想できるタイミングがあります。

  • 2028年頃(可能性・大)
  • 早ければ2024年頃
  • 一部サイズだけ2024年頃

2028年頃(可能性・大)

Q.そもそもチューナ―レスは需要があるのに大手はどうして作らないのか?

A.将来の利益を自ら潰してしまうからです。

もう少し分かりやすく言うと、

『2023年度に地デジの4K放送の電波帯域が決まる』

『2024~2025年にかけて地デジ4Kチューナーを開発予定』

『2026年頃に地デジ4Kチューナー内蔵テレビを発売できる可能性』

全国で2~3%の人しか見ていないBSの4K化と違い、地デジの4K化は多くの人が見る可能性があります。

それなりに大きな買い替え需要が発生し、しかも大手メーカーこそチャンスです。ブームで買う人すべてが『高画質化』に目が向いているので、大手メーカーの高画質&高単価モデルの売れ行きが大幅にUPする可能性が非常に高いからです。

要因は他にもある

  • チューナ―レスはそもそも単価が安くて利益が出ない
  • 放送局が潰れると、あらゆる製品・サービスの宣伝効果が弱まる
  • 逆に地デジの4K化で視聴率が上がれば宣伝効果が今より強まる可能性を残していて、メーカーとしてもチューナ―を入れておきたい

とは言え、近年の地デジ離れは「画質」ではなく「番組内容の質」の問題です。
さらに言ってしまえば、放送局に撮影編集機材を4K化する資金力が残っているかどうか非常に怪しいです。もしも一部の機材だけを入れ替えて、一部の番組だけ4Kで放送するなんてお茶を濁されてしまえば、買い替えブームは起こりません。メーカーもチューナ―レス製造に舵を切るかもしれません。

結果として、
『2026年頃に地デジ4Kチューナー内蔵テレビを発売』

『2027年頃に1年間の売れ行きを集計。地デジ4K化の成否を判断』

『2028年頃にチューナ―レス販売(失敗と判断した場合)』

という流れが十分にあり得ます。

実際には数年かけて判断する必要があるので2030年頃になるかもしれませんが、いずれにしても大手メーカーはすぐにはチューナ―レスを作れる状況にないことは間違いありません。

早ければ2024年頃

大手メーカーは2028年頃の可能性が高いと推測を述べたばかりですが、例外があります。

  • シャープが2022年の決算で赤字転落。原因が液晶ディスプレー事業。
  • パナソニックが2022年に中国のTCL(チューナ―レスの生産請負人)と業務提携。LX800シリーズなどの液晶TV生産を委託。

シャープの赤字転落

2016年にも大幅な赤字が原因で台湾メーカーのホンハイに買収されたシャープ。以降は黒字を続けていましたが、2022年の年間決算で赤字に転落(日本経済新聞より)。2023年も黒字化が難しい状況と語られています。

『自社生産のパネルの売れ行きが悪い』

『自社工場でスマホなどのパネルも作っているから簡単には撤退できず、中途半端に生産数を減らすと効率悪化。かえって赤字幅が増える』

『余ったパネルの消費先の確保が必須だが、これから伸びる市場がチューナ―レスしかない(スマホ、パソコン、チューナ―入りテレビはすでに頭打ち)』

特に海外資本のメーカーは事業を見直すスピードが速いので、2023年も赤字の見通しなら、遅くとも2024年には黒字化できるようにパネルの消費先の確保に必死なはずです。

まずは海外で消費先を探すでしょうが、十分に確保できなければ国内で消費するしかありません。国内で今以上に販売数を伸ばすには『チューナ―レス』以外にないでしょう。
ソニー、東芝、ハイセンス(中国)はまだまだ参入できないと思われるので、出せばシャープの独壇場になり、一気に消費することができます。

特にシャープはすでにAndroidを搭載したテレビを製造しているので、チューナ―レスへの移行が非常に楽な点においても参入のハードルが低くなっています。

パナソニックによるTCLへの生産委託

パナソニックは2022年以降、LX800シリーズなどの一部液晶モデルの生産をTCL(中国)に委託しています(読売新聞より)。

  • パナソニックは年々国内シェアが減っていて、ソニーのように高単価路線を行きたいが上手く行っていない(白物は好調)
  • 実際には価格を下げて販売数を伸ばそうとしており、どっちつかずで黒字化が難しい
  • コストを削減するため、液晶テレビの生産委託を開始
  • 委託先であるTCLは日本での地盤固めのために、積極的にチューナ―レステレビの生産を請け負っている

TCLは『ドン・キホーテ』『ニトリ』『エディオン』『RCA』のチューナ―レスの生産を請け負っています。分かっているだけで4社あり、実際には他にもあるかもしれません。

つまり、もっともっと生産を委託して欲しいTCLと、すでに委託を開始していて黒字化とさらなるシェアを確保したいパナソニックの思惑からすれば、多くの販売数の見込めるチューナ―レスの生産をいつ始めてもおかしくないのです。

特に、『パナソニックとTCLの共同開発』という名目でチューナ―レスを販売すれば放送業界からの圧力も一定度合いかわすことができるので、すでに業務提携しているパナソニックだからこそ他の大手メーカーよりチューナ―レスを出しやすい状況にあります。

結局のところ、安定した黒字を確保できなければ地デジの4K化まで待っている余裕がないのが現状のテレビ市場なので、ソニー、東芝、ハイセンス(中国)以外のメーカーは2026年前後の4K化の前にチューナ―レスを出す可能性があります。

一部サイズだけ2024年頃

小型から大型まで一気に出すには時期やメーカーが非常に限られますが、一部サイズなら2024年頃には出すかもしれません。

  • LGが31.5インチのチューナ―レスを販売開始(2023/3/1)
  • 販売をWEBに限定
  • モニターにネット動画機能を付けましたとお茶を濁して販売(チューナ―レスとは言っていない)
  • 32インチが欲しいユーザーに検索で引っ掛からない『31.5インチ』のみで販売(テレビとして扱えば32V型として宣伝できるものの、モニターとして扱っているため『32』の数値は出てこない)

あまりにも制限が過ぎますが、韓国大手のLGが国内にチューナ―レスを投入してきたのは驚きです。

あくまでも可能性の話ですが、国内大手も同じ戦略を使って少しずつラインナップを増やしていく可能性があります。
5~7月にかけて発売されるモデルではチューナ―レスがラインナップされるとの情報がないので今年はおそらく出ませんが、2024年以降はあるかもしれません。

パナソニックが小型で出す?

パナソニックは現在、お風呂やキッチンでの使用を想定した防水&無線式のテレビを販売しており、ネット動画機能だけが欲しい層に向けて防水チューナ―レステレビを出す可能性があります(販売数が少ないので業界の風当たりも小さい)。

現在のサイズ展開は10~15インチ。非防水であれば19インチも販売しているので、10~20インチ前後でひっそりとチューナ―レスを販売するかもしれません。

SONYが中型で出す?

ソニーは2022年にゲーミングモニター市場に参入しました。
そして2023年にLGが発売した31.5型チューナ―レスは、ゲーミングモニターをベースに開発されています。

つまり、まだ27型しか発売していないソニーがラインナップを拡充する際に、モニターにAndroid OSを組み込んで実質チューナ―レスを発売する可能性があります。

  • ソニーのゲーミングモニターは他のモニターと違い、テレビで培った高画質化エンジンを組み込んでいる
  • 高画質化エンジンを動かすにはOSが必要だが、現状のLinuxよりAndroidの方が低コストで済む
  • ソニーのゲーミングモニターは価格の高さがネック。Androidに切り替えた方がコストカットになるだけでなく、ゲームをしない時はネット動画が見れるという新たな使い道を提案することで購入層を広げられる

難点は、現状の27インチのゲーミングモニターで8万円を超えているので、Androidを組み込んでコストカットしたとしても31.5インチで10万円を超えると思われます。ものすごく高い。


なお、ソニーは業務用の大型ディスプレイ(Android搭載で実質チューナ―レス)をすでに販売しています。

出典:BZ30J/BZシリーズ | 業務用ディスプレイ・テレビ[法人向け] ブラビア | ソニー (sony.jp)
インチ型番2021年当初の価格2023年推定価格
32FW-32BZ30J/BZ90000円2~4割値上げ
43FW-43BZ30J/BZ95000円2~4割値上げ
50FW-50BZ30J/BZ120000円3~5割値上げ
55FW-55BZ30J/BZ135000円3~5割値上げ
65FW-65BZ30J/BZ210000円3~5割値上げ
75FW-75BZ30J/BZ350000円3~5割値上げ

ソニーはテレビの値上げを2021年に1回、2022年に1回、2023年にも1回実施しています。値上げされたのは民生用ですが、半導体などを含む製造輸送コスト増によるものなので、業務用も影響を受けているはずです(業務用モデルの購入方法やチューナーレスの売れ筋ランキングをこちらの記事で紹介しています)。

ソニーは高価格路線を突き進んでいるので、いずれ民生用チューナ―レスを出すとしても価格は全メーカーで1番高いと思われます。

東芝、ハイセンスは出すの?

残念ながら、東芝とハイセンスは出す可能性が全くありません

テレビ事業が安定して黒字な上に、チューナ―入りテレビの国内販売シェアを握っています。売上も利益もしっかり確保できている状況で、相場が安くなるチューナ―レスを出すメリットは全くもってありません(同じ中国メーカーのTCLが多くのチューナ―レスの生産を請け負う中、ハイセンスがこっそり請け負っているという情報も一切ありません)。

将来への不安(そもそもチューナ―レスのイメージが良くない)

  • 現状はマイナーメーカー製しかない
  • 低性能で安いイメージ
  • NHK受信料を節約したい人が飛びついてるイメージも少しある

いくら「地デジは面白くない!」「ネット機能さえあれば十分!」「無駄を省いただけ!」と考えてみても、チューナ―レスに買い替えるとどこか後ろめたい気持ちになってしまいます。

実際、チューナ―レスはLGを除けばマイナーメーカーしかなく、『テレビの格』はどうしたって落ちます。

ただし、時代はすでに変化しています。

  • テレビの『性能』『メーカー』『サイズ』を自慢する時代でも、自慢される時代でもない
  • 『娯楽・コンテンツ』に溢れた時代だからこそ、『不要なもの』は自分で判断して捨てていかなければ時間がいくらあっても足りない

他にも、チューナ―レスにはアンテナケーブルが不要という利点があるので、
好きなようにレイアウトできる!(コンセントさえあればOK)

邪魔な配線がなくてスッキリできるだけでなく、もしもスタンドスタイルで設置した場合には屋が一気にカッコ良くなるので、古いテレビを使い続けるよりも大きなメリットとなるはずです。

出典:https://tinyurl.com/23cojwaq

フラットな鉄板土台と綺麗な木目のスタンドは価格が47900円(税込)するので、多くのチューナ―レス本体よりも高いです。

その代わり、もの凄くかっこ良いオシャレな空間を作ることができます。

  • 幸い、チューナ―レスはフレームが細く、ロゴも目立たないのでデザイン性は悪くない
  • スタンドは電化製品と違って壊れる心配がないので、テレビを買い替えても使いまわせる

テレビにお金を掛けない分、スタンドにお金を掛けても良いと思います。

『レイアウトフリー』
このメリットだけでもチューナ―レスに買い替えて良いと思える理由になるとはずです。

それでも「大手メーカーが……」と未練になりそうであれば、その時にもう一度買い替えてしまいましょう。

仮に大手メーカーがチューナーレスを出した際には世の中全体の買い替え需要が大きくなるので、マイナーメーカーのチューナ―レスを売りに出しても買い手がつきやすくなります(特に箱を残しておくと売れやすい)。

おすすめのチューナ―レステレビは?

チューナ―レスが世に出る前からテレビを作り続けている国内メーカーであり、国内に修理拠点もある『オリオン電機(現オリオン株式会社)』のチューナ―レスが1番のおすすめです。

サイズ価格(税込)パネル性能その他
24インチ25273円HD(約100万画素)赤白黄のビデオ用変換ケーブル付属
32インチ25871円フルHD(約200万画素)同上
40インチ29910円フルHD同上
50インチ69500円4K(約800万画素)本体に赤白黄端子あり
65インチ96109円4K同上
75インチ151957円4K同上
価格は2023/2/22時点。各メーカー公式HP/楽天/Amazonなどに掲載。
ここがおすすめポイント!
☆1958年創業の国内メーカーによるチューナーレスモデル!
☆24~40インチは高性能CPU&GPUを搭載し、50インチ以上は2GBメモリ搭載で動作が速い!
☆40インチ以上はスピーカーがちょっとだけ良い!
☆複数の大手家電量販店とも取引のある安心感!
☆HDMIはもちろん、昔のビデオケーブルを使える点も地味に嬉しい!
 

チューナーレスQ&A

解約方法については⇩記事で案内しています。

チューナー非搭載のテレビとは何?
チューナーがないのに「テレビ」として売り出すことには違和感を覚えますが、地上波やBS放送を見ずにネット動画やゲームを楽しむために作られた「テレビ」です。

大型モニターにAndroidOSを組み込んだ「ディスプレイ家電」と考えた方が自然かもしれません。

なお、
・チューナーがないので、NHK受信料金の支払い対象外
・チューナーがないぶん、コストダウン=安い
・チューナーがないぶん、地デジに含まれるノイズを除去するエンジンも不要=非搭載で安い
・チューナーがないぶん、チューナー稼働に必要だった電気もカット
など、いくつものメリットがあります。

テレビの国内メーカーはいくつある?
大手であれば次の4社です。
・東芝
・シャープ
・ソニー
・パナソニック

ただし、東芝とシャープは経営難に伴い、海外の企業が買収済みです。買収前の社風に沿いながらも、現実には海外の資本らしく利益重視でモノづくりが為されています。

国内資本(自社資本)で経営されているのは「ソニー」と「パナソニック」のみ。ソニーは業績好調ですが、高単価路線を突き進んでいます。パナソニックは価格が比較的安いものの、黒字化が難しい状況にあります。

チューナーレステレビの接続方法は?
アンテナケーブルが必要ないため、「電源ケーブル」と「Wi-FiまたはLANケーブル」を接続するだけで使用できます。

Wi-FiとLANケーブルの選択については、チューナーレス搭載のLANポートが100Mまでの対応であるため、Wi-Fi接続の方が速度が出ます。

Wi-Fi接続の場合は、リモコンの「ホーム」ボタンを押すと「設定」の項目があるので、項目一覧の「インターネット接続」を選ぶと近くのWi-Fiルータを自動認識。ルータ底面に記載のパスワードを入力すれば接続完了です。

チューナーレステレビで「4K」「大型(50インチか65インチ)」でおすすめは?
おすすめは国内メーカー&自社生産であるオリオン製のチューナーレスです。

ただし、人気が集中していて現在Amazonでも楽天でも在庫切れのようです。

どうしても急ぎであれば⇩エディオン(TCL製)はギリギリおすすめできます。

65インチはLIU製もありますが、信用度がチューナーレス全18メーカーで最下位なのでおすすめできません。オリオン製の在庫入荷を待ちましょう。

チューナーレスで60インチってないの?
60インチの液晶パネルはシャープしか生産しておらず、現状は60インチのチューナーレスは存在しません。

特にシャープ製の60インチは光沢の強いパネル(製造コスト高)であるため、単価の安いチューナーレスで採用されることはまずありません。いつの日かシャープがチューナーレスを売り出せばあるいは……その程度の可能性です。

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