エアコンと扇風機の併用で電気代は安くなる?冷房・暖房別の節電効果を比較紹介!

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「エアコンと扇風機を併用すると電気代を本当に節約できる?」

「冬の暖房でも節約できる?」

毎月のように電気代が値上がりする中、少しでも省エネにつながる方法を見つけたい方はきっと多いはずです。

エアコンと扇風機を併用すると節電できるといわれていますが、実際にいくら電気代が安くなるのか、具体的なシチュエーションと数値を紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。

エアコンと扇風機の併用による節電効果

夏:扇風機の風を直接浴びて体感温度を下げる場合は効果あり

  • 扇風機の風を浴びると風速1mごとに体感温度を1℃下げる効果がある(風量弱で0.9m/s程度。距離1mにて)
  • エアコンの温度設定を1℃上げると約10%の省エネ効果がある

つまり、「エアコンの省エネ効果」>「扇風機の電気代」となれば節電に繋がります。

具体的な金額を求めると、設定温度を27℃から28℃に上げて、1日8時間(連続)で30日使用した場合は次の通りです。

エアコン電気代の目安
+1℃の節電効果
扇風機・弱風最終効果
6畳用1,786円/月
178円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
127円/月
16円/月
8畳用2,030円/月
203円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
152円/月
41円/月
10畳用2,274円/月
227円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
176円/月
65円/月
12畳用3,432円/月
343円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
292円/月
181円/月
14畳用3,826円/月
382円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
331円/月
216円/月
18畳用5,275円/月
527円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
476円/月
365円/月
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw エアコンは三菱製のスタンダードモデル。扇風機はアイリスオーヤマのスタンダードモデル。

扇風機が2019年頃から流行り始めたDCモーター搭載の省エネ扇風機か、それ以前のACモーター搭載の扇風機を使用しているかどうかで節電効果が多少変化しますが、いずれの場合でも電気代は安くなります。

また、エアコンは10年前のモデルでも最新モデルでも省エネ性能は同等ですが、1日の中で連続運転するか複数回に分けて使用するのかで電気代が異なります。

上記表は電気代がもっとも安くなる連続運転のケースであるため、複数回に分けて使っている場合は節電効果が上昇します。

エアコン最初の1時間
続く1時間
1日2回
+1℃の節電
扇風機・弱風最終効果
6畳用12.6円
6.7円
1,962円/月
196円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
145円/月
34円/月
8畳用14.3円
7.6円
2,230円/月
223円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
172円/月
61円/月
10畳用16.0円
8.5円
2,498円/月
249円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
198円/月
87円/月
12畳用23.3円
13.0円
3,742円/月
372円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
321円/月
210円/月
14畳用26.4円
14.4円
4,184円/月
418円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
367円/月
256円/月
18畳用37.1円
19.8円
5,793円/月
579円/月
DCタイプ51円/月
ACタイプ162円/月
528円/月
417円/月
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw エアコンは三菱製のスタンダードモデル。扇風機はアイリスオーヤマのスタンダードモデル。

主に就寝前1時間+就寝中の冷房を想定しているため使用8時間&扇風機は弱運転として計算していますが、休日の日中の使用時間を含めると11.2時間の平均使用時間が見込まれます(引用元:環境省の家庭のエネルギー事情より)。

「11.2時間×30日」ー「8時間×30日」=96時間が休日の日中に使用されていると考えられるため、その間の冷房温度を27℃から29℃上げ、扇風機を中風量(風速約1.8m/s)で体感温度を27℃に調整した場合の節電効果は次の通りです。

エアコン電気代の目安
+温度の節電
扇風機の電気代最終節電効果
6畳用2,664円/月
337円/月
DCタイプ89円/月
ACタイプ254円/月
248円/月
83円/月
8畳用3,028円/月
383円/月
DCタイプ89円/月
ACタイプ254円/月
294円/月
129円/月
10畳用3,392円/月
429円/月
DCタイプ89円/月
ACタイプ254円/月
340円/月
175円/月
12畳用5,094円/月
645円/月
DCタイプ89円/月
ACタイプ254円/月
556円/月
391円/月
14畳用5,691円/月
720円/月
DCタイプ89円/月
ACタイプ254円/月
631円/月
466円/月
18畳用7,869円/月
994円/月
DCタイプ89円/月
ACタイプ254円/月
905円/月
740円/月
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw エアコンは三菱製のスタンダードモデル。扇風機はアイリスオーヤマのスタンダードモデル。
  • 6月中旬~10月中旬の4ヶ月続ければ、6畳間でもDC扇風機なら約1,000円の節電効果
  • エアコンを複数台使用する場合や、使用時間が平日8時間を超える場合はさらに節電効果が見込める

ポイントは「風を浴びて体感温度を下げること」「出来ればDCモーターを搭載した扇風機を使うこと」です。

2019年まで主流だったAC扇風機をDC扇風機に買い替えると、安いモデルで7,000円ほどしますが、節電効果が6畳間だとしても「248-83=165円×4ヶ月×10年で6,600円」でほぼ元が取れる上に、真夏以外でも使用する場合や静穏性などを加味すれば検討する価値は十分にあります。

特に、電気代が値上がりすればそれだけ節電した場合の節約幅も大きくなるため、気になる方はぜひDCモーター扇風機の売れ筋ランキングをチェックしましょう。

夏:扇風機の風を直接浴びない場合は逆効果(※例外あり)

扇風機の風を直接浴びずに、エアコンと扇風機を併用して節電に繋がるケースは、冷たい空気が自分のいる場所まで届いていない場合だけなので注意してください。

  • 部屋をまたいで冷房を効かせたい場合などは、扇風機で冷たい空気を届けることで隣の部屋との温度差を軽減でき、設定温度の下げ過ぎを防いで節電に繋がる
  • 10畳間に6畳用のエアコンを使用するなど、部屋の隅まで冷たい空気を届ける能力が不足している場合は、扇風機を使用すると温度のむらをなくし、設定温度を下げ過ぎを防いで節電に繋がる(※ただしエアコンの風が届く位置に自分がいるなら逆効果)

エアコンの電気代や使用方法について紹介するサイトでは、「熱い空気は上にたまり、冷たい空気は下にたまり、エアコンが上の熱い空気を吸い込んだときに部屋がまだ冷えていないと勘違いして部屋を冷やし過ぎて余計な電気を使う」として、温度むらをなくすことを推奨しているケースがありますが、冷房についてはむらをなくす必要がありません。

・冷やし過ぎだと使用者が感じるのであれば、温度を上げるだけです。

・冷やし過ぎだと使用者が感じないのであれば、余計な電気を使っていません。

冷房は快適に過ごすために使用するのであり、正しい設定かどうか判断するのは機械でなく人です。夏に冷たい空気が下にたまるのであれば願ったり叶ったりでしょう。

扇風機の風を浴びない状況で併用したところで、温かい空気と混ぜてしまうだけなので逆効果です。


なお、体感温度が少しだけ物足りず、でも扇風機の風を浴びたくない場合はエアコンの風量設定を弱→中or強にしましょう。

エアコンは扇風機と違い、大きな羽でなく細長いファンを回転させて風を起こすため、風量が扇風機の10~15%程度であり、設定を上げても肌寒さを感じにくい特徴があります。

エアコンの風量を上げてもコンプレッサーの稼働率は変わらず、ファンの回転数を増やすだけなので電気代の上昇は軽微。設定温度を変えずに微調整したい場合におすすめです。

冬:扇風機の風で温度むらをなくす場合は効果あり

空気は冷たければ下にたまり、熱ければ上にたまる性質があります。

冬は暖房と扇風機を併用すると、天井付近の温かい空気を床まで下ろせるため、一定の節電効果が見込めます。

天井と床の温度差環境
約5℃高さ約3.5mの室内(エアコンのみ使用)
約2~3℃高さ約2.3mの室内(エアコンのみ使用)
約0.5~1℃エアコンと扇風機を併用
  • ロフトや吹き抜けなど、天井が高い場合は扇風機と併用すると4℃ほど差を埋められる
  • 一般的な高さの室内では、2℃ほどの差を埋められる

ただし、扇風機で空気を循環させると体感温度が低下し、埋められる差に+1℃しないと肌寒く感じるため、一般的な高さの室内で実際に下げられる温度設定は1℃です。

冬の暖房は外気との差が夏よりも大きくなるため、20℃設定で1日8時間使用した場合の1ヶ月の電気代は夏よりも高くなり、節電効果も大きくなります(1℃下げた場合の節電率も13%に上昇)。

エアコン電気代の目安
-1℃の節電効果
扇風機・中強風最終効果
6畳用3,654円/月
412円/月
DCタイプ94/月
ACタイプ231円/月
318円/月
181円/月
8畳用4,153円/月
469円/月
DCタイプ94/月
ACタイプ231円/月
375円/月
238円/月
10畳用4,653円/月
525円/月
DCタイプ94/月
ACタイプ231円/月
431円/月
306円/月
12畳用7,022円/月
793円/月
DCタイプ137円/月
ACタイプ299円/月
656円/月
494円/月
14畳用7,868円/月
889円/月
DCタイプ137円/月
ACタイプ299円/月
752円/月
590円/月
18畳用10,793円/月
1,219円/月
DCタイプ137円/月
ACタイプ299円/月
1,082円/月
920円/月
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw エアコンは三菱製のスタンダードモデル。扇風機はアイリスオーヤマのスタンダードモデル。20℃設定の場合

空気循環のために、扇風機の風量を中(12畳以上は強)で運転しても、6畳間で月318円の節電効果があり(DCモーター扇風機の場合)、11月中旬~3月中旬の4ヶ月で1,200円以上の節電効果が見込めます。

  • 1人暮らしでロフトがある室内では、3℃の差を埋められるため、約3倍の節電効果が見込める
  • 家族と暮らしていてエアコンを複数稼働させる場合も、台数分の節電効果が見込める
  • 使用時間が8時間を超える場合や、合計8時間でも1日に複数回オンオフする場合は電気代が上がり、その分節電効果の額も大きくなる

温度設定も20℃でなく23℃など少し高くしている場合も、ベースの電気代が高くなるため、節約できる電気代も大きくなり、空気を循環させることによる節電には大きな効果が期待できます。

なお、注意点として、扇風機が自身の近くにあると体感温度が大きく低下してしまうため、なるべく離れた位置に置いて、必ず天井に向けて風を送るようにしましょう。

もしも十分な距離を確保できない場合は無理に併用せず、エアコンの風量を強にしてなるべく風を強く下に届けるようにすると良いでしょう。

就寝時のエアコンの節電方法(主に夏)

夏の寝苦しさを和らげるために、就寝中にこそエアコンを使う方が多いですが、点けっぱなしにする方でもタイマーで消す方でも、「おやすみ運転」を使用すると節電効果が期待できます。

おやすみ運転とは、設定したタイミングから1時間かけて冷房効果を1℃和らげ、指定した時間になるまで運転を継続。かんたんにいうと、切タイマーに冷えすぎ予防機能を追加したモードのことです。

人は眠ると低運動状態になり、深部体温が1~1.5℃低くなるため、室温をその分高くしても眠りの深さに悪影響を与えません。

むしろ室温が低いと不快感を覚えて眠りが浅くなる可能性もあるため、冷房温度が変わらない切タイマーを使うならおやすみタイマーを使う方が快眠効果も節電効果も得られます。

普段タイマーを使わない人でも、おやすみ運転は10時間以上の長さで指定できるため、睡眠時間がそれ以下であれば実質的にエアコンを止めずに快眠効果と節電効果を得られます。

ただし、すべてのエアコンに「おやすみ運転」が搭載されているわけでありません。

エアコンの年代にかかわらず、上位モデルなら多くのメーカーで搭載されていますが、スタンダードモデルは非搭載のメーカーも多いです。

メーカースタンダードモデルのおやすみ運転の有無
パナソニック
三菱
アイリスオーヤマ△(1時間ごとに1℃上げてしまう。最大30℃まで)
ダイキン風方向の調整のみで温度調整機能なし
シャープ切タイマーを言い換えただけで温度調整機能なし
東芝・日立非搭載

パナソニックと三菱であれば10年前のスタンダードモデルでも搭載されている機種が多いため、もしも搭載機種を使っている場合は積極的に使用していきましょう。

アイリスオーヤマ製は30℃まで上がってしまうため、普段28~29℃で眠っている方のみ使用をおすすめします。

仮に、毎日6時間睡眠でおやすみ運転を使用した場合は、内5時間を+1℃で運転するため、次の通りの節電効果が見込めます。

エアコン5時間の電気代+1℃の節電効果
6畳用1,116円/月116円/月
8畳用1,268円/月126円/月
10畳用1,421円/月142円/月
12畳用2,145円/月214円/月
14畳用2,391円/月239円/月
18畳用3,296円/月329円/月
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw 

極端に電気代が安くなるわけではありませんが、もともとエアコンに備わっている機能を使うだけで手間がないため、おやすみ運転搭載機種をお使いであれば使用して損はありません。

また、冬に暖房を点けっぱなしで寝る場合でも、同様に時間経過で温度を調整してくれるため、おやすみ運転は節電に対して非常に有用だといえます。

電気をむだなく使う工夫(エアコン扇風機以外)

さまざまな家電の電気代と節電方法をごくごくかんたんに紹介いたします。

電化製品を使う以上電気代は必ず発生しますが、ちょっとした工夫でちょっぴり節約できるので、ぜひ参考にしてください。

テレビ

50インチの液晶テレビの電気代と節約方法を紹介します(参考モデル2021年製の50Z670K)。

テレビはどの機種であっても、リモコンの「設定」または「ホームボタン」から明るさを少し下げると省エネになります。

電気代目安1時間1日5時間1ヶ月
初期設定2.83円14.15円424.5円
明るさ10%減2.69円13.45円403.5円
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw 
  • 明るさを10%程度下げると月21円の節電効果
  • 10%程度の明るさ減なら、違和感をほとんど覚えないためムリのない節電方法

なお、もしも目当ての番組がなくて、なんとなく音がなくて寂しくて点けているだけであれば、チューナーレステレビにするとさらに電気代を節約できます(参考モデルは消費電力196W。同サイズのチューナーレステレビSAUD501は105W)。

テレビをチューナーレス化すればNHK受信料の支払い対象外となるため、電気代ではありませんが毎月の出費を大きく抑えられます。

支払方法月額1年総額
地上契約口座引落・クレジット1225円14700円
振込1275円15300円
衛星契約口座引落・クレジット2170円26040円
振込2220円26640円

興味がある方はチューナーレステレビの全機種おすすめランキングをチェックしましょう。

合わせてチューナーレステレビで利用できる動画配信サービスの見直し(コストパフォーマンスのランキング)もおすすめです。

照明器具

8畳用のシーリング「蛍光灯32+40径」と「LED」では電気代が大きく異なります。

LED照明は多くの方が導入済みと思われますが、賃貸物件などで既存のシーリングがあるから取り換えていない場合は、1年ほどで元が取れてしまうため、自腹を切るとしても価値があります。

消費電力1日8時間1ヶ月
蛍光灯72W20.49円614.8円
LED31W8.82円264.7円
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw 
  • 1ヶ月で約350円の差が出るため、1年で4,200円の節電効果
  • ⇩の8畳用シーリングは日本製で4千円台。リモコンも付属するため、こまめなオンオフができる

オーブントースター

毎朝オーブントースターでパンを焼いている場合、ガスコンロの魚焼きグリルを使ってパンを焼くと節電できます。

消費電力/ガス出力トースト1回1ヶ月
トースター1回4分1200W2.85円85.4円
魚グリル1回1分1.68kw0.33円10.0円
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw ガス単価150円
  • 魚焼きグリルは高火力なので短時間でパンが焼けて効率的
  • ※ただし一気に焼けるため目を離すと焦げやすい

厚切り4枚のパンだと中まで温まらないため、6~8枚切りのパンであればガスコンロがおすすめです。

一気に焼けると表面が薄ーくパリパリするため、異なる触感を楽しめます。

洗濯機

8kgの縦型洗濯機で、標準コース1回の電気代を調べました(参考モデルは日立製)。

消費電力量洗濯1回月10回
洗濯43Wh1.53円15.3円
乾燥1,720Wh61.2円612.0円
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw
  • 洗濯1回の電気代は非常に安いため、節約の余地はあまりない
  • 乾燥や送風機能は大幅に電気を消費するため、自然乾燥や、除湿器(200W程度)を使用する方がずっと省エネ

炊飯器

炊飯器でご飯を1回炊いたときの電気代と、保温1時間あたりの電気代は次の通りです(参考モデル:象印製圧力IH5.5合炊き。電子レンジはアイリスオーヤマ製で出力650W)。

消費電力量1回月10回
炊飯144Wh5.12円51.2円
保温15.5Wh/時間0.55円/時間24時間で13.2円
レンジ90秒1,300Wh1.16円11.6円
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw 60Hzの場合
  • ご飯は1度に何食分かまとめて炊き、炊飯回数を減らすと◎
  • 保温は次の日まで続けると13.2円も電気代が掛かるため、保存容器に移してレンジで再加熱が非常にエコ

電子レンジ

電子レンジの電気代を紹介しますが、目的はガス代の節約です。

電子レンジは熱効率が非常に高いため、自炊している方はガスコンロで野菜などを茹でるより、電子レンジで加熱して火を通すと大きな節約効果が見込めます。

参考モデル:アイリスオーヤマ出力650W 
ガスを使用して茹でる時間は、水を沸騰させる時間を含む

ガス出力/消費電力量1回
ほうれん草3分2.97kw1.8円
ほうれん草30秒レンジ1,300Wh0.39円
大根15分茹で2.97kw9.0円
大根2分半レンジ1,300Wh1.93円
じゃがいも20分茹で2.97kw12.0円
じゃがいも3分レンジ1,300Wh2.31円
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw 60Hzの場合 ガス単価150円
  • 電気代は増えるが、ガス代を大きく節約できる
  • 特に夏はガスを使うと台所が非常に暑くなるため、エアコンの効率を考えると節約効果は大きい
  • 冬はガス火の方が暖を取れるが、室温が低いと沸騰や茹で上がるまでの時間が延びたるためエコではない

また、パスタを茹でるときも、「水戻し」や「レンジ調理」すると光熱費を節約できます(使用パスタ7分茹で。お湯を沸かすまで強火、茹でるときは中火)。

ガス出力/消費電力量1回
パスタ茹で2.97kwのち1.68kw6.9円
パスタ茹で(水戻し)2.97kw4.2円
パスタレンジ1,300Wh6.1円
エネルギー単価27円/kW 燃料費調整額5.13円/kw 再生可能エネルギー発電促進賦課金3.45円/kw 60Hzの場合 ガス単価150円
  • 水戻し(夏場は50分、冬場は90分水に浸けてから茹でると、茹で時間7分→1分未満にでき、生パスタ風の触感になる)
  • レンジ調理(電気ポットで湯を沸かし、湯とパスタを専用容器に入れてレンジで加熱。ケトル1250Wの電気代含む)

⇩レンジ調理は専用容器が必要ですが、水戻し用の容器としても使えるため1つ持っていても良いかもしれません。

レンジ調理はガスを使わないため、夏場にキッチンが暑くならないメリットもあります。

なお、調理にはお湯が必要なので、参考では電気ポットを使用するパターンを紹介していますが、容器に水を入れて1分加熱すれば50℃ほどに達するため、容器1つでゆで上げることも可能です(※触感は少しだけ硬めになるので、好みで加熱時間をプラス)。

カーテン、シェード、保冷剤、冷感マット

家電ではないので直接的な電気代節約にはなりませんが、間接的な節約効果が見込めるアイテムをいくつか紹介します。

カーテンの隙間をなくすと、外気をより確実に遮断できるためエコに繋がる。防音効果もあるため、あって損はない機能性を備えています。

⇩窓の内側で断熱するカーテンと異なり、窓の外で日差しを遮ることで断熱するシェード。ベランダにスペースがあればおすすめです。

⇩冷感マットは効果があってないようなものですが、安いためあって損はない……はずです。

⇩最後はやはり物理的な「冷」が頼みの綱。タオルを巻いて体を直接冷やしたり、暑い部屋に置けばどんどん結露=湿気を集められるため、体感温度をわずかに下げたりもできます。

⇩就寝中に使用するならひんやり&長時間のアイスノンソフト。

エアコンと扇風機でよくある質問

家電で電気代が一番かかるのは?エアコンや電気ストーブなどの空調設備がもっとも多くの電気を使用します。

一般家庭の電気代の3~4割を占め、真夏や真冬時には5割を超えることも。
エアコンと扇風機はどっちが電気代が安い?電気代が安いのは扇風機ですが、室温を下げるか体感温度を下げるか、利用方法が異なるため必ずしも扇風機が優れているわけではありません。

室温が30℃を大きく超えると熱中症のリスクもあるため、ムリに体感をごまかすのは避けましょう。
エアコンをつけた時の扇風機の風向きは?夏は冷たい空気が下にたまるため、上に向けて熱い空気と混ぜては非効率です。エアコンの風に沿うように扇風機の風を水平に向けましょう。

反対に冬は上の熱い空気を下ろすため、エアコンの風に正面からぶつけて上下の風を生むか、エアコンの背後の壁に斜めから風をぶつけて、エアコンの下向きの風と合わせてぐるぐる円を描くように風の通り道を作ってあげると良いでしょう。
小学生や中学生の子供向けの節電方法ってある?知識や楽しみをたくさん吸収する子供は、減らす行為に慣れていないため、節約を強制してもまずムリです。

親の方からなるべく同じ空間で過ごすようにして、生活空間をコンパクトにすれば照明、空調など、抑えられる要素がでてきます。

電気をこまめに消すなどを促す場合には、アレクサなどを導入して声やスマホで消せるようにすると、子供も楽しく節電できるかもしれません。
エアコンの適正温度って何度?世間一般では、冷房は28℃で暖房は20℃といわれていますが、企業が省エネに取り組む中で提唱された数値に過ぎません。

オフィスビルと民家では気密性などの違いがあるため、同じ設定では快適さが損なわれます。

環境省によると冷房は26.7℃、暖房は23.4℃が使用の平均値であるため、その数値を基準に自身が快適と感じる温度を見つけましょう。
2部屋でエアコンを効かせたい場合の扇風機の向きは?理想はどちらも同じ方向に向けてあげると風力が最大化されますが、エアコンと出入口の位置関係で難しい場合は、扇風機の風の向きだけを考えましょう。

扇風機の風力を100とした場合、エアコンは10~15程度であるため、エアコンの風の影響力は小さいです。

扇風機の風を2部屋に通すだけで十分に通り道を作れるでしょう。

気軽なご相談はこちらから!

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