Netflixのアカウント共有は何人まで?友達や彼氏彼女、別居家族は違法?日本での取り締まりが2023年7月20日に開始

Netflix

「Netflixは面白いから友達や恋人とアカウントを共有しても良いよね?」

「家族なんだから実家の親と共有しても大丈夫だよね?」

ネットフリックスは誰の目から見ても面白いからこそ、アカウントを共有して楽しみを分かち合いたいと考える人が非常に多くいます。

そこで今回、友人や恋人、離れて暮らす家族とアカウントを共有して良いケース良くないケースを紹介します。

2023年5月23日にアメリカで開始された不正共有取り締まりについてもお話いたしますので、ぜひ参考にしてください(日本でも7月20日から取り締まりが開始されましたが、現時点ではメールによる警告のみ。追加オプション導入後に取り締まりが強化される見込みです)。

日本におけるアカウント共有ルール

まず、Netflixの公式HPでアカウント共有ルールを確認すると、次にように回答が表示されます。

Netflixアカウントは、同一世帯にお住まいの方々で共有してご利用いただくことを想定しています。同居以外の方は、ご自身で登録したアカウントを使ってNetflixを視聴する必要があります。

引用元:Netflix公式HP

同一世帯とは、法律に照らせば「住民票の住所が同一であり、かつ生計を同じくする人の集まり」ですが、同居は住居を同じくする知人・友人・恋人を含み、住民票の住所や生計の実態が同じである必要がありません。

完全なホワイト
共有相手住まい住民票生計
家族同じ同じ同じ
恋人同じ同じ同じ
友人同じ同じ同じ

違法性が一切ないパターンは、アカウントの共有相手が家族でも恋人でも友人でも、同居の上で住民票の住所を同一にすることですが、Netflixは「同居」の文言も使用しており、なによりアカウントを登録する上で住民票の提出を求めていません。

2023年5月23日にアメリカで不正アカウントの取り締まりが開始されましたが、不正の見分け方は住民票の提出(アメリカでは社会保障番号)ではなく、同一のインターネット回線への接続が一定数あるかないかです。

完全ではないがホワイトとみなされるパターン
共有相手住まい住民票生計
家族同じ
恋人同じ
友人同じ
システム上、不正と判断されないパターン
共有相手住まい住民票生計
家族
(定期的に同一のインターネットに接続)
恋人
(定期的に同一のインターネットに接続)
友人
(定期的に同一のインターネットに接続)

Netflixの契約者が自宅にインターネットの固定回線を引いている場合は、スマートフォンならWi-Fi、パソコンならWi-Fiや有線で定期的に接続してやれば不正判定をすり抜けます。

固定回線がない場合は、契約者の元に定期的に送られてくるパスコードをアカウント共有者が入力すると不正判定をすり抜けます(※カナダにおける場合であり、アメリカでは現時点においてはメールによる警告のみ。いずれパスコードが追加され、取り締まりが強化されていくと予想されます)。

なお、日本ではまだ本格的な取り締まりが開始されていないため、住所が別で、同一のインターネットに一切接続しなくても共有できてしまいます。

また、よく勘違いされがちですが、アカウントの共有はどのプランであっても可能です。

月額(税込)同時接続共有人数
広告付プラン790円2台まで制限なし
ベーシックプラン990円
新規登録廃止
1台まで制限なし
スタンダードプラン1,490円2台まで制限なし
プレミアムプラン1,980円4台まで制限なし

Netflixを同時に複数の端末で視聴するためにはスタンダードまたはプレミアムプランである必要がありますが、共有人数に制限はありません。

Netflixアカウントは、1つのご世帯で1つのアカウントをご利用いただくことを想定しています。
広告つきスタンダード:同時に2台の対応デバイスで視聴可能
ベーシック:同時に1台の対応デバイスで視聴可能
スタンダード:同時に2台の対応デバイスで視聴可能
プレミアム:同時に4台の対応デバイスで視聴可能 同時に6台のデバイスにダウンロード可能

引用元:Netflix公式HP

同時視聴できるデバイス数の違いのほかにも、プランによって画質も異なりますが、アカウントの共有人数についてはいずれのプランも無制限です。

もちろん、共有する相手と生活リズムが同じであれば同時視聴できないと不便が生じますが、Netflixを視聴したい時間帯が異なるのであれば、同時視聴できないベーシックプランで共有しても不都合は生じません。

ただし、あくまでも同居する相手との共有が無制限なのであり、同居していない相手とのアカウント共有は避けましょう

不正判定をすり抜けるパターンは確かにありますが、不正共有は世界全体で約1億人いるといわれており、Netflixの総会員数2億3千万人の約3%にあたる会員数がいる日本でも3%=300万人の不正利用者がいるとすれば、いずれ日本でも取り締まりが開始され、7月20日に取り締まりが開始されました。

現時点では不正利用している可能性があるユーザーに警告メールを送るだけですが、いずれ取り締まり度合いが強化されていくと考えられます。

取り締まりが強化された場合でも、追加料金を支払うことで別住所でも公式に利用が認められるオプションが導入される見込みであるため、そちらについても紹介したします。

取り締まり開始後の、別住所でも視聴可能になるオプション

5月23日に取り締まりが開始されたカナダ・アメリカでは、世帯外の人でもアカウント共有が可能になるオプションが導入されています。

ユーザー追加1人あたり7.99米ドルで、現在の為替では1,119円に相当しますが、カナダ・アメリカは日本よりプラン料金が高いため、日本で導入される場合はやや低くなると考えられます。

アメリカ(ドル)アメリカ(円)日本
広告つき6.99米ドル979円790円
ベーシック9.99米ドル1,400円990円
スタンダード15.59米ドル2,184円1,490円
プレミアム19.99米ドル2,801円1,980円
1ドル140.11円

日本での月額料金は約29%安いため、オプション料金は790~890円程度と予想されます。

ただし、日本における月額料金は2022年にアメリカで実施された値上げがまだ反映されていないため、もしも月額料金の値上げが実施された場合は、オプション料金は1,000円近くになるかもしれません。

未実施の値上げ現在の月額将来の推計
広告つき790円790円
ベーシック1米ドル990円1,130円
スタンダード2米ドル1,490円1,770円
プレミアム2米ドル1,980円2,260円
1ドル140.11円

プラン全体の料金が値上げされた場合は、約29%あったアメリカとの料金差が約19%まで縮まるため、別世帯で視聴するためのオプション料金も900~1,000円ほどとなる可能性があります。

千円支払うのであれば広告つきプランを契約した方が安く済むため、より画質がキレイなスタンダード(フルHD)やプレミアム(4K)を視聴しているのでない限りは、オプション料金を支払って共有するメリットはないかもしれません。

なお、オプション料金の支払い主は契約者であり、アカウント共有者ではないため、生計が同じでない場合は契約者の負担だけが増加します。

負担を減らしたい場合は個別で契約するか、Netflix以外で面白いサービスを探してみましょう。

Netflixのアカウント共有でよくある質問

Netflixのアカウント共有は何人まで?

Netflixのアカウント共有において、人数による制限は一切ありません。

月額(税込)同時接続共有人数
広告付プラン790円2台まで制限なし
ベーシックプラン990円
新規登録廃止
1台まで制限なし
スタンダードプラン1,490円2台まで制限なし
プレミアムプラン1,980円4台まで制限なし

各プランは同時視聴できるデバイス数に違いがあるだけで、同居している相手との共有数は無制限です。

もちろん、同時視聴できないと不便なケースもでてくるため、複数台視聴できるプランを契約するか、Netflixのほかに月額500円程度のコスパに優れたサブスクを同時契約すると良いかもしれません。

別居中の家族とのアカウント共有は違法?

住まいが異なる場合は、家族であってもアカウント共有は認められていませんが、「単身赴任」や「子の通学別居」は法律上(住民票)で同居扱いになります。

住まい住民票住民票での扱い
単身赴任同じ同居
通学別居同じ同居

健康保険上では別居扱いとなるためやや複雑ですが、住民票上では単身赴任や通学別居は同居として扱われるため、仮に住まいの証明を求められても住民票が確固たる証拠となります。

ただし、Netflixは公的機関でなく民間サービスです。

公的書類を出して証明しろといわない代わりに、インターネットの接続場所で同居しているかどうかを判断します。

つまり、法的には同一世帯でもNetflixには別世帯だと判断されます。

日本ではまだ本格的な取り締まりが開始されていないため、赴任先でアカウントを共有できますが、取り締まりが開始された場合は、定期的に同一回線に繋がないと視聴できなくなる可能性があります。

法のバックアップがあっても民間サービスでそれを適応させるのは難しく、取り締まり開始後は共有が難しくなるため、開始前の今のうちに楽しめるだけ楽しんでおくと良いかもしれません。

タダ乗りの友達と共有をやめたい

住まいが異なる友達とのアカウント共有をやめたくて、でも言いだしにくい場合は、アメリカでの取り締まり開始を理由に挙げましょう。

  • アメリカで5月23日から取り締まりが開始
  • 日本ではまだ本格的に開始されていないが、すでに不正共有の情報収集は開始している

5月23日にアメリカで不正共有が疑われる者への警告(メール)が行われましたが、当然ですが23日よりも前に不正共有者をリスト化しています。

日本でも7月20日に警告メールが配信されており、不正共有者リストは出来上がっています。

リストは「疑い」の段階であり、固定回線を利用していない&複数端末でログインする者は共有していなくてもリストに載るため、特段ペナルティはありませんが、リストに載って嬉しい要素は1つもありません。

別世帯でも共有可能になるオプションがリリースされた後は取り締まりが強化され、不正利用を続けると視聴制限が掛かる可能性があります。

それでも言いだしにくければ、一時的にNetflixを止めるしかないでしょう。

Disney+など、複数端末で同時利用できない別のサービスに乗り換えるなどすれば、話を切り出しやすいかもしれません。

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