「Lemino(レミノ)って韓国ドラマが少なくない?」
「韓国ドラマの多さがウリじゃなかったの?」
LeminoはdTVをリニューアルした動画配信サービスですが、韓国ドラマの拡充をアピールしておきながら、「見放題」で視聴できる韓国ドラマは多くありません。
Leminoの韓国ドラマ配信数 | |
総数 | 674タイトル |
無料作品 | 83タイトル |
見放題作品 | 332タイトル ※無料作品含む |
有料レンタル作品 | 342タイトル |
韓国ドラマの総配信数はU-NEXTに次いで業界No.2の本数を誇りますが、半分以上は有料レンタル作品であり、見放題作品は332タイトルに過ぎません。
無料公開作品が83タイトルあることを加味すると、月額990円(税込)を支払って初めて視聴可能になる作品は249タイトルしかないため(332-83)、有料会員になるメリットは大きくない印象です。
もちろん、ほかのサービスの配信数と比べてみなければ249タイトルが多いのか少ないのか判断できないため、本記事ではU-NEXT、DMM TV、プライムビデオ、Huluの韓国ドラマ配信数を比較紹介します。
LeminoがdTVからリニューアルした経緯(会員数や売上の変化)なども紹介するので、気になる方はぜひチェックしてください。
Lemino(レミノ)の韓国ドラマ配信数一覧
冒頭で紹介した内容のおさらいになりますが、Leminoでは674タイトルの韓国ドラマが配信されています。
Leminoの韓国ドラマ配信数 | |
総数 | 674タイトル |
無料作品 | 83タイトル |
見放題作品 | 332タイトル ※無料作品含む |
有料レンタル作品 | 342タイトル |
無料・見放題・有料レンタル、それぞれの作品の特徴について詳しく見てみましょう。
無料公開の韓国ドラマ
無料公開作品の一例:酒飲みな都会の女たち2 | |
第1話~第3話 | 無料公開 |
第4~第9話 | 有料(月額990円) |
第10~第12話 | 無料公開 |
LeminoではABEMAのように「客寄せ」配信を行っており、会員登録なし(アンケートへの回答は必要)でも一部作品を視聴できます。
第1話から最終話まですべてを無料公開している作品は少なく、最初の3話、あるいは最新3話のみ無料で残りは有料であるパターンが多いです。
Lemino側からすれば「無料の客寄せ」から「有料の会員登録」へ引き込めるチャンスですが、利用者側からすれば作品の一部だけ見せられてもストレスが溜まるだけです。
「タダより高い物はない」ため、無料作品の視聴はおすすめしません(※どうしても視聴するなら31日の無料体験を利用して、その間に見れるだけ見てしまいましょう)。
見放題で楽しめる韓国ドラマ
見放題作品の一例:酒飲みな都会の女たち2 | |
第1話~第3話 | 無料公開 |
第4~第9話 | 月額990円で見放題 |
第10~第12話 | 無料公開 |
Leminoは月額990円(税込)を支払うことで332タイトルの韓国ドラマが見放題になりますが、内83タイトルは無料公開作品であるため、実際の価値は249タイトルのフル視聴+83タイトルの中抜き視聴に止まります。
作品は定期的に更新される&韓国ドラマ以外も見放題であるため、決して割の悪いサービスではありませんが、韓国ドラマが目当ての人にとっては作品数が少なく感じるかもしれません。
後ほどLemino以外の韓国ドラマ配信数を紹介するので、作品数が少ないと感じている方はほかのサービスへの乗り換えも検討してみましょう。
有料レンタルで楽しめる韓国ドラマ
有料レンタル作品の一例:黄金の仮面~復讐のシンデレラ~ | |
第1話 | 無料公開 |
第2~第50話 | 1話220円(税込) 総額10,780円(税込) |
まとめ買い | 30%OFF 7,546円(税込) |
レミノは有料レンタル韓国ドラマを342タイトル用意しており、多くの作品で1話あたり220円のレンタル料金を支払うことで視聴できます。
ドラマは1話で完結しないため、12話合計で2,640円のレンタル料が掛かり、50話の長編ドラマ(黄金の仮面)では「まとめ買い」を利用しても7,546円ものお金が掛かります。
有料レンタル作品の中に見たいドラマがあれば必要な出費ですが、見放題作品の中に見たいドラマがなくて有料レンタルに手を出すのであれば、レミノ以外のサービスを利用した方がいいかもしれません。
次の項目でレミノ以外のサービスで取り扱っている韓国ドラマの作品数を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
韓国ドラマの配信数一覧(プライムビデオ・DMM TV・Hulu・U-NEXT)
韓国ドラマの見放題作品数 | ||
見放題作品数 | 月額(税込) | |
Lemino | 332タイトル | 990円 |
プライムビデオ | 161タイトル | 500円 |
DMM TV | 500タイトル | 550円 |
Hulu | 614タイトル | 1,026円 |
U-NEXT | 1,592タイトル | 2,189円 |
【結論】
Leminoは韓国ドラマを楽しむ目的での利用は向いていません。
月額990円を支払って332タイトルを楽しむより、月額550円支払って500タイトルを楽しめるDMM TVを利用する方が確実にコスパが上回ります。
月額が2,189円まで上がっても良ければ、1,592タイトルを楽しめるU-NEXTを利用しましょう。
Lemino | DMM TV | U-NEXT | |
月額 | 990円 | 550円 | 2,189円 |
韓国ドラマ | 332作 | 500作 | 1,592作 |
海外ドラマ | 40作 | 45作 | 1,003作 |
国内ドラマ | 981作 | 358作 | 2,715作 |
アニメ | 1,368作 | 5,400作 | 4,900作 |
全ジャンル総数 | 約18万本 | 17万本以上 | 29万本以上 |
【DMM TVの強み】
月額が安い。韓国ドラマ・海外ドラマ・アニメ作品がLeminoよりもラインナップが豊富。月額を抑えてLeminoより作品を充実させたい方におすすめ。
【U-NEXTの強み】
作品数が圧倒的。アニメのみDMM TVに劣るものの、アニメ以外のジャンルでは死角なし。どの動画配信サービスよりも作品を充実させたい方におすすめ。
【Leminoの強み】
DMM TVやU-NEXTと比較すると強みがあるとはいえない。見放題作品約18万本の強みはドラマやアニメなどのシリーズ物では見当たらない。5分程度のゴルフレッスンや釣り番組がシリーズで多数配信されており、そこで本数を稼いでいる印象すらある。
LeminoはdTV時代の収益悪化を改善するためにリニューアル&リリースされているため、配信コストをdTV時代よりも削っている可能性があります。
コンテンツの質が低下している恐れがあるため、次項で詳しく紹介いたします。
なぜdTVは配信終了してLemino(レミノ)になったのか
dTVが配信終了した理由は、収益が大幅に悪化していたためです。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
市場規模 | 3222億円 | 3862億円 | 4508億円 |
市場成長率 | – | 19.9% | 16.7% |
dTVの売上 | 約215億円 | 約208億円 | 約189億円 |
dTVの成長率 | – | マイナス3.3% | マイナス9.9% |
dTVの会員数 | 327万人 | 315万人 | 286万人 |
動画配信サービス市場は成長しているにもかかわらず、dTVは会員数を減らし、売上も前年割れを起こしています。
dTVが会員数を減らした理由は正確には分かりませんが、2020年にサービスを開始したディズニープラスが年間100万人以上のペースで会員数を伸ばしているため、元々月額の安さ以外の強みがなかったdTVからほかのサービスへ乗り換えた人が一定数いると考えられます。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
ディズニープラス | 105万人 | 195万人 | 356万人 |
Netflix | 500万人 | 585万人 | 659万人 |
U-NEXT | 200万人 | 238万人 | 275万人 |
DMM TV | – | – | 30万人 ※サービス開始2週間の実績 |
ディズニープラスだけでなく、NetflixやU-NEXTも堅調に会員数を伸ばしています。Netflixはオリジナルコンテンツの強み、U-NEXTは作品数の強みがあるため、利用するメリットが非常に分かりやすいといえるでしょう。
2022年12月にサービスを開始したDMM TVも、dTVと同じ月額550円で17万本以上の見放題作品を楽しめる「最強コスパ」と「業界No.1のアニメ作品数」という分かりやすい特徴があるため、一気に会員数を伸ばしています。
DMM TVはdTVの完全な上位互換であり、さらなる会員の流出が予想されたため、dTVは配信の継続が難しくなった可能性があります。
Lemino(レミノ)のサービスを開始した理由
dTVの配信終了は収益の悪化が大きな原因ですが、会員数280万人超のサービスをそのまま終了させるのはあまりにももったいないため、「値上げした新サービス」に「dTV会員を強制的に移行」して出来上がったのがLeminoです。
- 収益は値上げで改善(550円→990円)
- 見放題作品10万本を18万本まで増やして、解約を踏みとどまらせるサービスの「量」を確保
- 一部作品を無料で公開して客寄せ
月額・見放題作品ともに1.8倍に増加しているため、「見せ掛けのコスパ」は同じです。LeminoはdTV時代より「韓国ドラマ」「格闘技」「音楽LIVE」に力を入れていると謳っているため、それらが充実したのであれば利用する価値があります。
しかし、韓国ドラマの見放題作品は332タイトルしかなく、格闘技は無料公開の客寄せ配信が多く、音楽LIVEはYouTubeでも視聴できるミュージックビデオが大量にラインナップされています。
結局のところ、値上げで収益を改善しても、マイナス成長だったサービスが「質」=「配信費用」を上げることはリスクがあまりにも高いため、LeminoはdTVと同等程度の質にとどまります。
客寄せ配信で配信費用が嵩むため、dTV時代より質が落ちている可能性すらあります。
Leminoはサイト・アプリが重かったり、見放題作品だけの絞り込み表示に対応していなかったりして利便性も高くないため、ほかのサービスの利用を検討した方が無難かもしれません。
dTVとLeminoのサービス内容の違い
dTV | Lemino | |
月額(税込) | 550円 | 990円 |
見放題作品 | 約10万本 | 約18万本 |
配信ジャンル | ・洋画 ・邦画 ・アニメ ・海外ドラマ ・国内ドラマ ・韓国ドラマ ・バラエティ ・スポーツ ・音楽LIVE | 同左 ※拡充ジャンル ・韓国ドラマ ・スポーツ ・音楽LIVE |
同時視聴 | – | 4台まで可 |
dTV→Leminoにおける変化は、月額・見放題作品は共に1.8倍ずつ増加し、ジャンルは「韓国ドラマ」「スポーツ」「音楽LIVE」を強化。4台までの同時視聴機能にも対応しました。
しかし、8万本も見放題作品が増えたのに強化ジャンルは3つに止まり、音楽LIVEのカテゴリーには大量のミュージックビデオが並んでいます。
スポーツには大量のゴルフレッスン動画が並び、韓国ドラマは他社のサービスと比較すると物足りなさを感じるでしょう。
2020年以降マイナス成長してきたサービスと、プラス成長してきたサービスでは運営体力(サービスの質)に差が出るため、Leminoを利用するなら他のサービスを利用した方がいいかもしれません。
Leminoよりおすすめの配信サービス
Leminoよりおすすめの配信サービスは2つあります。
- DMM TV(2023年の新サブスク)
- U-NEXT(Paraviを統合して国内ドラマにも強い)
月額の安さと作品の質を求めるならDMM TVがおすすめ。作品の質と量を求めるならU-NEXTがおすすめです。
それぞれの強み・弱みを分かりやすく見てみましょう。
おすすめNo.1は最強コスパのDMM TV
DMM TVのサービス概要 | |
月額(税込) | 550円 |
見放題作品数 | 17万本以上 |
ジャンル | ・洋画 ・邦画 ・アニメ ・海外ドラマ ・国内ドラマ ・韓国ドラマ ・バラエティ ・音楽LIVE ・アダルト(FANZA) |
強み1 | アニメ作品数業界No.1 5,400タイトル (dアニメストア5,300タイトルより上) |
強み2 | 最強コスパ (ミュージックビデオやゴルフレッスンによる本数の水増しなし) |
有料レンタル作品 | 約3万本 |
画質 | HD~4K |
同時視聴 | 4台まで |
音声付き早見再生 | 1.0~2.0倍速 |
オフライン再生 | 〇 |
次話自動再生 | 〇 |
OP・EDスキップ | ともに〇 |
お気に入りリスト作成 | 〇 |
無料体験 | 30日間+550ポイントを3ヶ月連続でプレゼント |
DMM TVは2022年12月にサービスを開始したばかりの新サブスクで、2023年はもっともコスパに優れてサービスとして注目されています。
強みはアニメ作品数の多さと、月額の安さ。550円で17万本以上の作品を見放題で楽しめ、Leminoのようにゴルフレッスンやミュージックビデオで作品数の水増しされていないため、真にコスパに優れたサービスです。
ただし、DMM TVはサービス開始約2年で会員数200万人突破を目標にしており、そのペースはディズニープラスに匹敵します。
ディズニー作品を独占的に配信しているディズニープラスに匹敵するほどの強みを、DMM TVは最強コスパで担保しようとしている訳ですが、コスパはいずれ崩壊するかもしれません。
分かりやすくいうと、DMM TVは赤字前提で会員確保→値上げして黒字化の経営戦略を取っている可能性があります。
例えば月額1,100円で17万本以上の見放題作品を用意しても、LeminoやHulu(月額1,026円で10万本以上)とサービスの質は十分に渡り合えます。サービスを維持するために足りないのは会員数だけです。
DMM TVは「アニメが大好きな人」「アニメが好きでほかのジャンルも少し楽しみたい人」をターゲットにしており、それら特徴が当てはまる人は値上げしても継続利用が見込まれるため、値上げしない方が不自然といえるかもしれません。
まとめると、「今」は最強コスパのサービスであるため、550円で利用できるうちはDMM TVで動画コンテンツを楽しみましょう。値上げリスクは、実際に値上げされたときにサービスの乗り換えを検討しましょう。
DMM TVのキャンペーン(途中解約の違約金なし) | ||
月額(税込) | ポイントプレゼント | |
最初の30日 | 0円 | 550円分 |
2ヶ月目 | 550円 | 550円分 |
3ヶ月目 | 550円 | 550円分 |
合計 | 1,100円 | 1,650円分 |
おすすめNo.2は作品の質と量が圧倒的なU-NEXT
U-NEXTのサービス概要 | |
月額(税込) | 2,189円 |
見放題作品数 | 29万本以上 |
ジャンル | ・洋画 ・邦画 ・アニメ ・海外ドラマ ・国内ドラマ ・韓国ドラマ ・バラエティ ・スポーツ ・音楽LIVE ・アダルト |
強み1 | 見放題作品数業界No.1 |
強み2 | 毎月1,200円分のポイントが付与されるため、有料の最新映画やドラマも視聴しやすい |
有料レンタル作品 | 約3万本 |
画質 | HD~4K |
同時視聴 | 4台まで |
音声付き早見再生 | 0.6~1.8倍速 |
オフライン再生 | 〇 |
次話自動再生 | 〇 |
OP・EDスキップ | EDのみ〇 |
お気に入りリスト作成 | 〇 |
無料体験 | 31日間+600ポイントレゼント |
U-NEXTは月額が高い。2,189円(税込)もします。
その代わり、見放題作品数は29万本もあり業界No.1です。
5,000本近くのミュージックビデオも見放題作品に含まれていますが、全体からすれば2%にも満たないため、ほぼすべての作品で質が担保されているといえるでしょう。
月額が高い代わりに毎月1,200円分のポイントが付与されるため、最新映画やドラマをレンタルしたい人におすすめです。
ポイントで電子書籍を購入することもできるため、定期的にマンガを購入している人にもU-NEXTはおすすめだといえるでしょう。
U-NEXTのキャンペーン(途中解約の違約金なし) | ||
月額(税込) | ポイントプレゼント | |
最初の31日 | 0円 | 600円分 |
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