壊れにくい洗濯機を紹介いたします!
そんな夢のような洗濯機があるわけないと疑ってしまいそうですが、「壊れない洗濯機」はなくても「壊れにくい洗濯機」ならあります。
分かりやすくお話しますので、ぜひ参考にしてみてください!
『電気効率に優れたモータ』搭載がポイント!

メーカー | 洗濯容量 | 定格消費電力 |
アイリスオーヤマ | 5kg(IAW-T504) | 360W |
日立 | 7kg(BW-V70HE2) | 180W |
上記表は2022年製の洗濯機(縦型/乾燥機能なし)の消費電力の違いです。
【定格消費電力】=【洗濯するときの最大消費電力】=【脱水時のモータ負荷】を表しています。
通常であれば、【洗濯容量が大きい】=【より馬力のあるモータが必要】=【定格消費電力が増える】はずですが、実際には日立製の方が消費電力が少ない。
理由は『電気効率に優れたモータを搭載しているから』です。
電気効率に優れたモータのメリット

電化製品は洗濯機に限らず、電気を使えば使うほど熱を持ちます。
洗濯機は「水」を使うので「熱」のイメージがありませんが、洗濯槽を回転させるモータでは多くの電気を使い、「熱」をもちます。
そして、熱は少しずつですがダメージとして蓄積されていき、やがてモータの回転力が落ちてエラーを起こしやすくなり、最後には動かなくなります。
つまり、『電化効率に優れたモータ』ほどダメージの蓄積ペースが遅く、深刻なダメージが表面化するまでの使用期間が長くなるのです。
反対にデメリットもある

『電気効率に優れたモータ』は、製造コストが高い。
本体価格が高くなれば購入のハードルが上がる上に、電気効率が良くないアイリスオーヤマ製が決して壊れやすい訳ではありません。
アイリスオーヤマ製でも1日1.5回の洗濯運転を365日×7年(約3800回)までであれば故障率が格段に上がることがないように作られています。
しかも、日立製が倍の14年(約7600回)壊れずに使えるかと問われると、まず無理です。
中には14年使用できたケースもあると思われますが、洗濯機の平均的な買い替えサイクルは10~11年。『電気効率に優れたモータ』を搭載しているメーカー製であっても、寿命が倍になる訳ではありません。
洗浄力や節水・節電を考慮しなければ『費用対効果』はむしろ悪いと言わざるを得ません。
本体の重さも大事

『電気効率に優れたモータ』ほどの差はでませんが、洗濯機は『重い』方がエラーを起こしにくくなります。
メーカー | 洗濯容量 | 本体重量 |
マクスゼン | 7kg(JW70WP01) | 30kg |
日立 | 7kg(BW-V70HE2) | 35kg |
洗濯機は脱水時に『約1000回/分』もの超高速で洗濯槽を回転させ、本体が大きく振動します。
- 振動が大きい=モータが洗濯槽を回転させるエネルギーが逃げている
- 本体が軽い=振動しやすく、エネルギーが逃げやすい
- 本体が重い=振動を抑え、エネルギーが逃げにくい
逃げ出すエネルギー(振動)は、本体の様々な場所に歪みを生じさせていきます。歪みが原因でモータのパワー落ちて回転が安定する速度まで到達できず、エラー症状の1つである『異常振動』を引き起こす原因となります。
モーターの電気効率が同じであれば、本体がより重い機種をおすすめいたします。
ドラム式は電気効率に優れているけれど?

日立製 | 洗濯容量 | 定格消費電力 | 本体重量 |
ドラム式 | 10kg(BD-SG100GL) | 140W | 77kg |
縦型 | 7kg(BW-V70HE2) | 180W | 35kg |
同じ日立製でドラム式と縦型を比較した場合、ドラム式の方が容量が大きいのに消費電力が少なく、本体重量も大きくて安定しやすいように見えます。
でも、脱水時に上下で異なる回転力が掛かります(ジェットコースターのように上は減速、下は加速)。上下で異なる力は歪みの原因となり、電気効率が良くて振動も少ないメリットを打ち消します。
【ドラム式の本当のメリット】
- 優れた乾燥機能
- 衣類の取り出しやすさ
- クッションや枕、帽子などを消臭・除菌できる
- デザイン性
- 節電・節水(※乾燥機能を使うと電気代は高くなる)
多くのメリットがありますが、ドラム式のメリットに『壊れにくさ』は入ってきません。縦型より極端に寿命が短くなることはありませんが、1年程度は寿命が短いと考えた方が無難です。
容量別の電気効率ランキング

1人暮らし向きの6kg以下のモデルから、家族向きの8kg/12kg以下で電気効率に優れたモデルをランキング形式で紹介いたします。
なお、これまで日立製を多く参考に用いてきましたが、決して万能という訳ではありません。
~6kgの洗濯機
ランキング | メーカー | 容量 | 定格消費電力 | 本体重量 |
1位 | ハイセンス | 5.5kg | 410W | 28.5kg |
2位 | パナソニック | 6.0kg | 445W | 29kg |
3位 | シャープ | 5.5kg | 450W | 30kg |
4位 | 日立 | 5.0kg | 455W | 26kg |
5位 | アイリスオーヤマ | 5.0kg | 490W | 28kg |
1人暮らし向けの容量は相場が安いため、電気効率に優れたモータを搭載しているモデルがありません。
それでもハイセンスがわずかにリードしています。本体重量も日立製よりしっかり重く、中国メーカー製であろうと日立製よりおすすめです。
~8kgの洗濯機
ランキング | メーカー | 容量 | 定格消費電力 | 本体重量 |
1位 | 日立 | 7.0kg | 160W | 35kg |
2位 | 日立 | 8.0kg | 255W | 40kg |
3位 | ハイセンス | 7.5kg | 360W | 34kg |
4位 | パナソニック | 8.0kg | 375W | 42kg |
5位 | シャープ | 7kg | 460W | 32kg |
6位 | アイリスオーヤマ | 7kg | 490W | 36kg |
7位 | 東芝 | 7.0kg | 510W | 33kg |
8位 | パナソニック | 7.0kg | 545W | 30kg |
このサイズからは日立が圧倒的。
ハイセンスも地味に優秀です。
~12kgの洗濯機
ランキング | メーカー | 容量 | 定格消費電力 | 本体重量 |
1位 | 日立 | 10kg | 260W | 42kg |
2位 | 日立 | 12kg | 380W | 63kg |
3位 | シャープ | 10kg | 380W | 38kg |
4位 | ハイセンス | 10kg | 400W | 42kg |
5位 | 東芝 | 10kg | 460W | 42kg |
6位 | アイリスオーヤマ | 10kg | 620W | 41kg |
洗濯機は日立製が人気ですが、その秘密は製品としての完成度が高いからかもしれません。洗浄力が高い上に壊れにくい。おすすめNo.1。
ドラム式洗濯機のランキング
ランキング | メーカー | 容量 | 定格消費電力 | 本体重量 |
1位 | 日立 | 10kg | 140W | 77kg |
2位 | 日立 | 12kg | 160W | 85kg |
3位 | シャープ | 7kg | 190W | 76kg |
4位 | アイリスオーヤマ | 8kg | 200W | 81kg |
5位 | アイリスオーヤマ | 7.5kg | 200W | 66kg |
6位 | パナソニック | 11kg | 300W | 77kg |
ドラム式でも1位の日立。容量が大きいにもかかわらず消費電力が少ない優れた性能を誇ります。
洗濯機の『Q&A』
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まとめ
長持ちする洗濯機が欲しい場合、おすすめ第1位は日立製です。モータの電気効率が非常に良く、熱による消耗を大きく抑えることができます。
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