Netflixがベーシックプランの新規登録を廃止。広告付きプランの画質が向上

Netflixは2023年10月24日、リーズナブルな料金で楽しめるベーシックプランの新規受付を終了しました。

現在ベーシックプランを契約している方は、引き続き同プランを利用できますが、プラン変更するとベーシックプランを二度と使えなくなるため気を付けてください。

Netflix（ネットフリックス）の3つのプランと画質向上

ベーシックプランの廃止後、Netflixは「広告付きプラン」「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」の3つのプランを提供しており、「広告付きプラン」については視聴画質が向上しました。

広告付きプランはこれまでHD画質（720p）でしたが、2023年10月24日時点でフルHD（1080p）に向上しています。

スタンダードプランとの差は、CMの有無とオフライン再生の可否であり、CMが気にならない方や通信データ量を気にしない方は広告付きプランで十分にNetflixを楽しめるかもしれません。

ベーシックプランが廃止された理由は明らかにされていませんが、おそらく収益を改善するためだと考えられます。

広告付きプラン

広告付きプランは月額790円と非常に安いため、月額料金だけではNetflixに大きな利益をもたらしませんが、1時間あたり4～5分流れる広告で得られる利益が膨大です。

新規契約者の約30％が広告付きプランを選択しており、同プランを利用している人は約1,000万人に上ります。

契約者が動画を視聴すればするほどNetflixは広告収入を得られるため、広告付きプランはNetflixの新規加入者と利益を確保する生命線になりつつあります。

ベーシックプラン

ベーシックプランはNetflixの4つのプランの中でも人気のプランでしたが、Netflixの契約平均単価を大きく押し下げる原因でした。

Netflixの契約平均単価は1,270円（推計・日本の場合）であり、ベーシックプランは990円。さらに安い広告付きプランもありますが、広告付きプランは広告料金でベーシックプランを大きく上回る収益を確保できるため、Netflixの収益を押し下げているのはベーシックプランだけです。

Netflixとしてはベーシックプラン以外のプランを契約して欲しいため、同プランの新規登録を廃止したものと考えられます。

スタンダードプラン

スタンダードプランは、以前はフルHD画質でNetflixを楽しめる点が魅力のプランでしたが、現在は広告付きプランもフルHDで楽しめるため、スタンダードプランを契約するメリットはオフライン再生とCMなしの2点のみ。

自宅でしか見ない方や、移動中に見る場合でもデータ通信量を気にしない方は広告付きプランで十分でしょう。

CMはない方が快適ですが、1時間あたり4～5分であり、地上波と比較すれば圧倒的に少なく、YouTubeをフリープランで視聴している方にとってはNetflixのCMはそれほど気にならないかもしれません。

上位プランへの変更は容易であるため、これからNetflixを契約する場合は広告付きプランを試してからスタンダードプランへの変更を検討すると良いでしょう。

プレミアムプラン

プレミアムプランは4K画質と4台までの同時視聴に対応していますが、4Kで配信されている作品はわずかであり、そもそも4K画質は40インチを超える大型モニター（TV）でなかれば人間の目で違いが分かりません。

4台までの同時視聴も、家族4人で共有する場合は便利ですが、1,980円を支払うのであればスタンダードプラン+別の動画サブスクを契約した方が楽しみの幅が広がるかもしれません。