【2023年8月の値上げ対応】Lemino(レミノ)とAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)のどちらを利用すればいいか迷った場合、以下の要素が分かれ道です。
・ビデオサービスの充実を優先するならLeminoがおすすめ
・例外として、海外ドラマと新作アニメはAmazonの方が作品数が多い
・配送特典もビデオサービスも充実させたいなら、Amazon×DMM TVがおすすめ
上記3つの要素について、具体的な作品数を挙げつつ紹介していきます。サブスク選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
月額料金と見放題作品数(Leminoとアマプラ)
月額料金はLeminoが990円(税込)でプライムビデオが600円(税込)であり、差は390円(税込)です。
見放題作品はLeminoが約18万本(仮)、プライムビデオが約2万本と9:1の差があるため、単純に考えればLeminoの方が圧倒的なコスパに感じますが、Leminoはミュージックビデオや予告PVなどYouTubeでも視聴できるコンテンツで水増ししているため、主要コンテンツの差は9:1もありません。
Lemino | アマプラ | |
月額(税込) | 990円 | 600円 |
見放題作品 | 約18万本(仮) | 約2万本 |
洋画 | 1,360作品 | 948作品 |
邦画 | 2,752作品 | 594作品 |
アニメ (2023夏の新作アニメ) | 1,368作品 (27作品) | 737作品 (34作品) |
海外ドラマ | 40作品 | 275作品 |
国内ドラマ | 981作品 | 220作品 |
韓国ドラマ | 332作品 | 161作品 |
バラエティ | 877作品 | 117作品 |
主要ジャンル合計 | 7,710作品 | 3,352作品 |
- Leminoは月額1.6倍だが作品数2.3倍であるため、コスパが良いのは間違いない
- 海外ドラマが主目的でない限り、Leminoを選んで損はない
- プライムビデオを選ぶ価値は月額の安さ、海外ドラマの作品数、新作アニメの作品数、配送特典利用の4点のみ
18万本(仮)の見放題作品がどれほど凄いかと期待した人もいるかもしれませんが、そもそもLeminoは18万本のコンテンツのすべてが見放題とはいっていません。
提供方法 ご利用料金 提供コンテンツ 広告付き
無料配信無料 ・注目度の高いスポーツ中継や音楽ライブなどの独占生配信
・各ジャンルにおける話題性の高い独占配信作品の最新エピソード
・オリジナル作品(一部/話数限定)Lemino
プレミアム990円/月
(税込)(※1)・約180,000本の豊富なコンテンツ
・スポーツ中継や音楽ライブなどのアーカイブ配信や特典映像
・独占配信作品やオリジナル作品(全話)個別課金 コンテンツごとに設定 ・コンテンツのレンタル/購入
・PPV(ペイパービュー)※有料ライブ配信引用元:docomo公式HP
約180,000本の豊富なコンテンツと記載されていますが、見放題とは記載されていません。
「個別課金」が別の項目で掲載されているため見放題と錯覚しそうになりますが、広告付き無料配信ユーザーでも個別課金可能であるため、実際は「広告付き無料配信ユーザー」「Leminoプレミアムユーザー」の2つの楽しみ方があり、それぞれの楽しみ方で個別課金作品が含まれているという注意書きに過ぎません。
18万本のコンテンツに個別課金が含まれている証拠はないものの、主要コンテンツを1つ1つ数えた結果が先の一覧表であり、Leminoが7,710作品に対してプライムビデオが3,352作品です。
Leminoが優位であることに変わりはありませんが、dTVからLeminoにリニューアルした目的は値上げによる収益改善であり、ユーザービリティ(コンテンツの充実)ではありません。
【結局のところ?】
ビデオサービスの充実を優先するならLeminoを選んで間違いないものの、月額の安さ、海外ドラマの作品数、新作アニメの作品数、配送特典のいずれかに魅力を感じる場合はプライムビデオを選んでも良いでしょう。
ただし、最終決定は新サブスクの『DMM TV』の月額料金と作品数を見てから判断することをおすすめします。
月額550円で17万本以上の見放題作品を楽しめる新サブスク『DMM TV』
2022年12月にサービスを開始した新サブスク『DMM TV』は、公式HPで17万本以上が見放題と明示しています。
月額は550円(税込)であり、主要ジャンルの作品数総数もLeminoを超えています。
DMM TV | Lemino | アマプラ | |
月額(税込) | 550円 | 990円 | 600円 |
見放題作品 | 17万本以上 | 約18万本(仮) | 約2万本 |
洋画 | 1,296作品 | 1,360作品 | 948作品 |
邦画 | 2,122作品 | 2,752作品 | 594作品 |
アニメ (2023夏の新作アニメ) | 5,384作品 (48作品) | 1,368作品 (27作品) | 737作品 (34作品) |
海外ドラマ | 45作品 | 40作品 | 275作品 |
国内ドラマ | 358作品 | 981作品 | 220作品 |
韓国ドラマ | 500作品 | 332作品 | 161作品 |
バラエティ | 2,562作品 | 877作品 | 117作品 |
主要ジャンル合計 | 12,294作品 | 7,710作品 | 3,352作品 |
DMM TVをLeminoと比較すると、邦画・国内ドラマの作品数は劣るものの、月額の安さを加味すれば十分な本数があるといえます。
アニメや韓国ドラマ、バラエティなど、Leminoよりも作品数が多いジャンルもあり、主要ジャンルの合計本数はLeminoを大きく上回ります。
・プライムビデオと比較しても、海外ドラマ以外はDMM TVの方が作品数が多い
・配送特典を利用したい場合は、プライムビデオとDMM TVの併用がおすすめ(月額合計1,150円)
DMM TVは2025年までに会員数200万人突破を目指してサービスの拡充を続けており、3ヶ月に1万本のペースで見放題作品を増やしています(サービス開始当初は見放題15万本)。
2023年に入って値上げしたLeminoやプライムビデオとは勢いが異なるため、DMM TVもぜひ候補に加えましょう。
それぞれのサービスで利用できる便利機能や無料体験でもらえるポイントについて詳しく紹介していきます。
便利機能・アカウント共有・無料体験(Lemino、プライムビデオ、DMM TV)
動画配信サービスで使える便利機能
DMM TV | Lemino | プライムビデオ | |
OP・EDスキップ | 〇 | 〇 | EDのみ〇 |
倍速再生 | 0.06~2.0倍 | 0.5~2.0倍速 | × |
オフライン再生 | 〇 | 〇 | 〇 |
配信画質 | HD~4K | HD~フルHD | HD~4K |
【OP・EDスキップ】
アニメやドラマなどのシリーズ物を見るとき、オープニングやエンディングをスキップできる機能。あればものすごく便利。プライムビデオのみEDスキップだけの対応。
【倍速再生】
音声付きで通常の速度より遅く・早く再生できる。時間を節約して視聴したいときに便利。洋画や海外ドラマで英語のリスニング学習したいときは遅く再生できると便利。
【オフライン再生】
予め作品をダウンロードしておくことで、Wi-Fiがない環境下で通信データ量を気にせず作品を楽しめる。通勤・通学時に便利。
【配信画質】
HD→スマホやタブレットなら十分キレイ。フルHD→モニターや小型テレビでもキレイ。4K→大型テレビでもキレイ。基本的にはフルHDまでの対応で十分。
アカウント共有と同時視聴
DMM TV | Lemino | プライムビデオ | |
同時視聴 | 4台まで | 4台まで | 3台まで |
アカウント共有 | 家族〇 | 情報なし | 不可 |
プロフィール作成 | 〇 | × | × |
お気に入りリスト | 〇 | 〇 | 〇 |
【同時視聴】
複数の端末で同時に映像コンテンツを再生する機能。3社はいずれも対応している。同じ作品は同時に再生できず、異なる作品であれば同時に再生可能。
【アカウント共有】
公式HPや規約などで共有していいと明言しているのはDMM TVに限られる。Leminoは明言していないが否定もしていないため、共有しても罰則を課される可能性は低い。Amazonだけは「不可」と明言している。
まずはじめに、Prime Videoを家族共有したいとご記載いただきましたが、家族会員の特典にPrime Videoは含まれておりません。プライム会員特典のPrime Video見放題は、本会員のアカウントでのみご利用いただける特典です。
家族会員がご利用いただけるAmazonプライム特典には以下が含まれます。
引用元:Amazon.co.jp
お急ぎ便が無料
お届け日時指定便が無料
特別取扱商品の取扱手数料が無料
プライム会員限定先行タイムセール
Prime Now
Amazonパントリー
Amazonフレッシュ(Amazonフレッシュ会員(配送料無料プラン)はプライム会員ご本人が登録することで自動的に利用できるようになります)
Amazonは取り締まりを表立って行っていませんが、Netflixのように収益が悪化→取り締まりが企業の取る1つの道であり、Amazonは値上げを実施するなど収益悪化が表面化しているため、共有は避けた方が無難です。
【プロフィール作成機能とお気に入りリスト】
気になる作品やもう一度見たい作品があるときに「お気に入り」に登録してリスト化する機能はどのサービスにも搭載されていますが、アカウント共有時、例えばLeminoであれば同じアカウントでログインするため、お気に入りリストが全員共通であり、自分だけのリストを作成できません。
一方、DMM TVは自分専用のログインプロフィールを作成できるため、自分だけのお気に入りリストを作成できます。
DMM TVのプロフィールとは何ですか?
DMM TVをご家族で利用する際に、利用者1人1人ごとにプロフィールを作成することができます。プロフィールを作成すると、表示されるおすすめ作品や、ビデオの視聴履歴、プレイヤーの設定がプロフィールごとに管理されます。※プロフィールの設定はDMM TV内のビデオ作品にのみ反映されます。
引用元:DMM TV公式HP
※WebブラウザでDMMTV利用時は、メインプロフィールが適用されます。
お気に入りリストを分けるだけでなく、視聴履歴・倍速再生・画質設定を残すことができ、特に視聴履歴が大切です。DMM TVでは視聴履歴に基づいてAIがユーザーの好みに合う作品をおすすめしてくれ、その精度がかなり高いため、作品探しが非常に楽になります。
アカウント共有についてまとめると、安全性や利便性を重視するならDMM TVを利用しましょう。ペアレンタル機能も使えるため、子供と共有するとき安心感も得られます。
無料体験と無料ポイント
DMM TV | Lemino | プライムビデオ | |
無料期間 | 30日 | 31日 | 30日 |
無料ポイント | 550pt×3ヶ月 | – | – |
無料体験開始タイミング | いつでも〇 | 月初のみ〇 | いつでも〇 |
【無料期間】
いずれのサービスも無料で全サービスを体験できるため、自分に合っているかどうか確認した上で継続利用しましょう。ただし、プライムビデオはプライム会員の無料体験と同じであるため、プライムデー参加権利を残しておきたい場合は他のサービスから体験するといいかもしれません。
【無料ポイント】
DMM TVのみ、無料体験開始と同時に550円分のポイントがプレゼントされます。DMM TVでは見放題作品とは別に約3万本の有料作品を取り扱っており、新作映画440~550円のレンタル費用をポイントで清算できます。継続利用した場合は2ヶ月目と3ヶ月目にも550ptずつ付与されるため、非常にお得なキャンペーンといえるでしょう。
【無料体験開始タイミング】
Leminoのみ、体験開始タイミングに気を付けましょう。Leminoは毎月1日に支払い日が固定されているため、例えば月末に体験を開始すると実質的な無料期間が減ります。
1/1に体験開始 | 1/15日に開始 | 1/25に開始 | |
無料期間終了 | 1/31 | 2/14 | 2/25 |
最初の課金日 | 2/1 | 2/15 | 2/26 |
2回目の課金日 | 3/1 | 3/1 | 3/1 |
実質的な無料期間 | 31日 | 14日 | 3日 |
無料期間0日ではないため損はしませんが、せっかくなら31日丸々お得に利用したいのが本音です。Leminoだけは月初に体験を開始しましょう。
なお、DMM TVとAmazonは支払い日が1日に固定されていないため、いつ体験を開始しても丸々30日お得になります。
Lemino・Amazon・DMM TVでよくある質問
Amazonの配信特典は本当に必要?
Amazonのプライム会員になれば、ビデオサービスだけでなく配送特典を利用できるためコスパが良いといわれていますが、2020年のコロナ渦以降は置き配が導入されたため、配送特典の必要性は薄れています。
- 最短翌日配送→非常に便利だが、通常配達との差は基本的に1日。かつての当日配達ほどの利便性はない
- 日時指定配達→置き配の方が受け取るタイミングを含めて自分でコントロールできる。日時指定のメリットはほぼない。
置き配は宅配ボックスだけでなく、玄関前やガスメーターボックス内など、複数の場所から指定できます。
日本の治安であれば玄関前に置いても盗まれるリスクは小さく、万が一のときもAmazon側は詳細を調査する時間と費用を掛けるなら新品を再送する経営方針であるため、置き配を安心して選択できます。
商品の価格や過去のキャンセル・返品状況によっては再送してくれない場合もありますが、不安な方は防犯付きの簡易宅配ボックスがAmazonで販売されているので、ぜひ置き配の利用を検討しましょう。
AmazonとLeminoはどうして値上げしたの?
AmazonもLeminoも理由を公表していませんが、LeminoについてはdTVの収益が悪化していたという事由があります。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
市場規模 | 3222億円 | 3862億円 | 4508億円 |
dTVのシェア率 | 6.7% | 5.4% | 4.2% |
dTVの売上 | 約215億円 | 約208億円 | 約189億円 |
市場の成長に反してdTVは衰退しており、2023年以降も減少が見込まれたため、値上げして収益を改善するしか有効な手がなかったと考えられます。
ただし、100円200円値上げしても会員離脱と収益改善のどちらが上回るともいえないため、一気に440円の値上げに踏み切り、さらにLeminoにリニューアルすることで値上げの印象を和らげようとしたと思われます。
一方、Amazonのプライムビデオは、ビデオサービスだけでなく輸送コストの値上がりなどの影響もあって会費を値上げしたと考えられます。
国内のプライム会員の新規入会はすでに頭打ちの状態であると考えられるため、成長可能な利益を確保する目的もあって値上げしたと考えられます。
DMM TVは作品数が多いのにどうして月額が安いの?
正確な回答は用意できませんが、以下の理由が考えられます。
- 元々DMM動画という配信サービスを展開していたため、インフラ整備が少額で済んだ
- 会員数3000万人超のDMMグループのサービスの1つに過ぎず、単独で利益を出さなければならない他のサービスとは立ち位置が異なる
- 赤字前提で新規会員数をかき集め、のちに値上げして収益化を狙っている可能性がある
DMMグループは昔はアダルト作品ばかりに注力している企業でしたが、近年は自前のアニメ制作会社を持つなど、サービスの幅を広げています。
多くのサービスを展開することで、異なるサービスを利用していたユーザーがDMMの提供する別のサービスを利用するなど収益化構造に強みがあり、DMM TVもその1つと考えられます。
ただし、DMM TVは他社のサービスと比較するとあまりにも安いため、DAZNのように赤字前提で会員数をかき集めた後に値上げして黒字化を目指している可能性を否定できません。
スポーツ配信をほぼ独占しているDAZNほど強気な値上げはできないものの、月額1,000円程度でも利用する価値は十分にあります。
DMM TVが掲げている目標:会員数200万人突破までは値上げしないと思われますが、以後は分かりません。
赤字前提の話はあくまでも推測に過ぎませんが、配信コストは年々値上がりしているため、いずれ550円で維持できなくなる日は必ず訪れます。
550円で利用できる内にDMM TVの最強コスパを楽しんでおくといいかもしれません。
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