価格が安く、NHK受信料の支払い対象外であることも話題のチューナーレステレビ。売れ筋ランキングでも着実に順位を伸ばし始めています。
そんな人気のテレビですが、サイズを選ぶときに従来とは異なる要素があります。
- サイズを大きくしても高画質
- サイズを大きくして低価格
- ただし視聴アプリによってはサイズダウンを
それぞれ分かりやすく紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてみてください!
サイズを大きくしても高画質
これまでのテレビはサイズを大きくすると映像の引き延ばし(拡大)が発生するので、とても粗くなる上に見づらくもなっていました。
でも、実は、
『地デジ』が原因です。
- 地上波の映像データ量は約150万画素(時代遅れ)
- 150万のデータ量の中に無理やりフルHD200万画素の情報を入れている(ノイズの発生)
- 150万のデータをアナログに変換して電波で飛ばし、受信後にまたデータに変換している(ノイズの発生)
- データの再変換も200万の画素への復元もテレビ内の安価なチューナーが行っている(ノイズの発生)
- 強力な電波で無理やり遠くまで飛ばしている(ノイズの発生)
- スマホの電波、ラジオ、防災無線などと干渉(ノイズの発生)
要するに、大量のノイズが発生するせいで、映像が引き延ばされる以上のダメージを受けて画質が大きく低下してしまっているのです。
地上波は1秒間に約『17』Mbpsというデータ量を使用して動画を映しているのですが、YouTubeの『1~3』MbpsのフルHD(1080p)の方がずっとずっと綺麗に見えるという現実。全てノイズの有無の差です。
ネット動画やゲーム機は時代に合わせて進化しています。
それらを楽しむチューナーレステレビであればサイズが大きくても映像の粗さをびっくりするくらい感じないので、40インチ台はもちろん、55や65インチを選んだとしても粗さで後悔することはまずないでしょう。
サイズを大きくしても低価格
チューナーレステレビはサイズを大きくしても価格の上昇幅がとても小さいです。
例えばチューナーレスを始めて世に送り出したドン・キホーテの場合⇩
サイズ | 価格(税込) | パネル性能 | その他 |
24インチ | 21780円 | フルHD(約200万画素) | 在庫残りわずか |
32インチ | 27280円 | フルHD | |
42インチ | 32780円 | フルHD | 在庫残りわずか |
43インチ | 32780円 | 4K(約800万画素) | メモリ2GBで動作〇 |
50インチ | 38280円 | 4K | メモリ2GBで動作〇 |
50インチでも驚きの安さ!
これが一般的なテレビ(東芝レグザ)の場合⇩
サイズ | 価格(税込) | パネル性能 | その他 |
24インチ | 29200円 | HD(約100万画素) | 24V34 |
32インチ | 34800円 | HD | 32V34 |
40インチ | 41300円 | フルHD(約200万画素) | 40V34 |
43インチ | 64360円 | 4K(約800万画素) | 43C350X |
50インチ | 64380円 | 4K | 50C350X |
高いです。
レグザは国内メーカーの中でもっとも値段が安い上に、2020年の型落ちでこの価格です。
しかも24/32インチはフルHDでもなく、全てのサイズでAndroid非搭載。アプリの追加もバージョンアップもできません。
価格が高い理由。
これも、
『地デジ』が原因です。
- ノイズを減らすために高価なチップを搭載
- 画面が大きくなればノイズも大きくなり、チップの種類や数がどんどん増えていく
- 海外は電波でなく有線放送が主流なので、ノイズ低減のチップが大量生産されてない(割高)
もちろん、サイズが大きくなればパネルやバックライトの仕入れ単価が上がったり、保管スペースや輸送費も上がりはします。
ですが、本来は大量生産の恩恵で価格を抑えられる中国メーカー製のテレビと比べても、生産数の少ないマイナーメーカーのチューナーレステレビの方が安いです。
その逆転現象が起きている要因こそが、チューナーレスの恩恵だと推測できるのです。
視聴するアプリごとの最適サイズ
インターネット経由の動画は地上波と比べて綺麗なので、サイズを大きくしても綺麗に見えます。
ただし、一部のアプリは地上波より低画質のものもあるので注意が必要です。
TVer(地上波の見逃し配信アプリ)
無料アプリTVerは、地デジが映らないチューナーレステレビでも地デジ番組を楽める手段として人気ですが、放送時より画質を落として配信されているため、50インチ以上のテレビではかなり粗くなります(ノイズと粗さのダブルパンチ)。
画面サイズ | 近くで見ても綺麗? | 距離を取れば大丈夫? |
24インチ | ◎ | ◎ |
32インチ | ◎ | ◎ |
40インチ | 〇 | 1.5m以上 |
43インチ | 〇 | 1.5m以上 |
50インチ | △ | 2.0m以上 |
55インチ | × | 3.0m以上 |
65インチ | × | 3.5m以上 |
75インチ | × | 4.0m以上 |
1.0m程度の距離でもTVerが綺麗に見えるのは32インチまでです。
40インチ以上の場合は、視聴距離をある程度離せばノイズが目立たなくなります。
DAZN(ダゾーン)
スポーツ特化のアプリDAZNはインターネット配信を前提にした動画サービスです。電波で飛ばす地上波と同種のノイズは発生しませんが、スポーツ特有の問題があるので注意が必要です。
- 動きの激しいスポーツは、残像(映像のブレ)が生じやすい
- 画面が大きいほど残像も大きく表示される
- チューナーレステレビには残像を低減する倍速パネル搭載モデルがない
- 海外の試合はサーバーをいくつも経由して配信されるので、わずかにノイズが生じる
- そもそもの配信画質が地デジやYouTubeよりも低い
つまるところ、DAZNもTVerと同じように視聴距離を取るかサイズダウンする方が綺麗に見えます。
画面サイズ | 近くで見ても綺麗? | 距離を取れば大丈夫? |
24インチ | ◎ | ◎ |
32インチ | ◎ | ◎ |
40インチ | 〇 | 1.5m以上 |
43インチ | 〇 | 1.5m以上 |
50インチ | △ | 2.0m以上 |
55インチ | × | 3.0m以上 |
65インチ | × | 3.5m以上 |
75インチ | × | 4.0m以上 |
DAZNをメインで見るのであれば、チューナーレステレビでなく一般的なテレビ(倍速パネル搭載)を購入する選択肢もあるかもしれません。
YouTubeやNetflix、Amazonプライムビデオなど
DAZNを除く有料サブスクや、無料動画でもTVer以外のYouTubeやABEMAなどは大画面でも綺麗な映像を楽しむことができます。
画面サイズ | 近くで見ても綺麗? | 4Kパネルでもっと綺麗! | 目が疲れにくい最短視聴距離は? |
24インチ | ◎ | – | 1.0m以上 |
32インチ | ◎ | – | 1.2m以上 |
40インチ | ◎ | – | 1.5m以上 |
43インチ | ◎ | ◎ | 1.3m以上 |
50インチ | ◎ | ◎ | 1.5m以上 |
55インチ | ◎ | ◎ | 1.8m以上 |
65インチ | ◎ | ◎ | 2.0m以上 |
75インチ | 〇 | 〇 | 2.5m以上 |
今の時代のネット動画は本当に綺麗です。
4Kパネル搭載モデルはさらに綺麗に見えるので、視聴距離が短くても大丈夫。
ただし、近すぎると画面の右端を見て左端を見た時に眼球が動いて疲れてしまうので、最短の視聴距離よりも余裕ある距離の確保がおすすめです。
ゲーム機と繋ぐ場合
ゲーム機もPS4や5、任天堂スイッチやXbox(oneやX/S)なら大画面でも綺麗な映像でゲームを楽しむことができます。
画面サイズ | PS4 | PS5(4K) | スイッチ | XBOX one | XBOX S | XOBX X(4K) | 目が疲れにくい最短距離は? |
24インチ | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | 1.0m以上 |
32インチ | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | 1.2m以上 |
40インチ | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | 1.5m以上 |
43インチ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 1.3m以上 |
50インチ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 1.5m以上 |
55インチ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 1.8m以上 |
65インチ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | 2.0m以上 |
75インチ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | 2.5m以上 |
チューナーレステレビは43インチから4Kパネルを搭載しているので、新旧どちらのゲーム機でも綺麗な画質を楽しめます。
さらなる新機種が出た場合も必ず4Kが標準画質となってくるので、43インチ以上のモデルを選ぶと良いかもしれません。
視聴距離とおすすめサイズ
基本的には距離が近ければ小さい方が視界の中に画面が収まって見やすくて、遠ければ画面が大きい方が文字などが見やすくなっていきます。
視聴距離 | 24インチ | 32インチ | 43インチ | 50インチ | 55インチ | 65インチ | 75インチ | 85インチ |
1m | ◎ | 〇 | 〇 | △ | – | – | – | – |
1.5m | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | △ | – | – |
2.0m | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | △ | – |
2.5m | – | △ | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | △ |
3.0m | – | – | △ | △ | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 |
3.5m | – | – | – | – | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
4.0m | – | – | – | – | – | △ | 〇 | ◎ |
4.5m以上 | – | – | – | – | – | – | 〇 | ◎ |
◎⇒非常におすすめ
〇⇒おすすめ
△⇒欲しい方にだけおすすめ
-⇒おすすめできません
1~2.5mの距離で視聴する方の割合が多く、24~65インチまでが人気で売れ筋。
3m以上距離がある場合は65インチ以上を選ぶ方が増えてきます。
サイズ選びに部屋の広さって関係ある?
チューナーレスで見るネット動画は高画質なので、視聴アプリや視聴距離に気を付ければ広さは昔ほど重要ではありません。
- 昔はテレビの大きさがステータス(自慢)の1つだったが、今は違う
- 6畳で65インチを置く人もいれば、14畳で43インチを置く人もいる
今はもう、大きくて自慢したり、小さくて嫌味を言われたりする時代ではありません。
自分にとって見やすくて、欲しいと思ったサイズを買う。
それだけです。
なお、インチごとの全体寸法の目安は次の通りです。
液晶テレビの全体寸法
サイズ | 横幅 | 高さ |
24インチ | 55cm | 36cm |
32インチ | 73cm | 46cm |
40インチ | 90cm | 55cm |
43インチ | 97cm | 60cm |
50インチ | 111cm | 69cm |
55インチ | 123cm | 76cm |
65インチ | 145cm | 86cm |
75インチ | 167cm | 99cm |
奥行はモデルにより異なりますが、15cmから大きくても35cm以内であるケースが多いです。
想定している置き場所に収まるサイズを選びましょう。
具体的にどのチューナーレスがおすすめ?
チューナーレステレビは現在、17ものメーカーから販売されています。
⇩の記事で具体的な金額と共に紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください!
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