チューナ―レステレビは後悔する?実際に買って失敗するパターン1.【性能に対する不満】

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チューナ―レステレビは2021年12月にドン・キホーテが発売してから多くのメーカーが参入し、今や18メーカー45機種がラインナップされるほどの人気ぶりを見せています。

ただ、テレビ市場全体と比べると規模はまだまだ小さく、気になりつつも購入に踏み切れない人が多い印象です。

そこで今回、チューナ―レスを買うと後悔するパターンや対策、安心できるメーカーをまとめて紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてみてください!

チューナ―レスを買うと後悔するパターン

後悔するパターンは大きく3つあります。

  1. 性能に対する不満
  2. 生活環境の変化に対するストレス(地デジを毎日見ていた場合)
  3. 将来への不安(本当は大手メーカー製が欲しい場合)

当記事ではまず、【1.性能に対する不満】を具体的に見ていきます!

なお、2.生活環境の変化に対するストレス(地デジを毎日見ていた場合)
3.将来への不安(本当は大手メーカー製が欲しい場合)については⇩の記事で紹介しています。

性能に対する不満内容

チューナ―レステレビは『安さ』が一番のウリです。お金を掛けて作られている訳ではないので性能』は決して高くありません。

具体的には、次のような不満点が考えられます。


  • 【画質】→有機ELモデルがない上に、液晶モデルも高画質エンジンは非搭載(※3/24に有機ELタイプは新発売
  • 【音質】→出力20Wを超えるモデルがない。チューナ―入りTVであれば最大170Wまでのラインナップがある
  • 【斜めからの見やすさ】→VAパネルなので角度に弱い。首振りができるモデルもない

  • 【眩しい環境下での見やすさ】→搭載LEDが多くないので、太陽の光が差し込むと見辛い
  • 【スポーツへの対応】→倍速パネル非搭載なので動きの速い映像がブレやすい
  • 【レスポンス】→搭載CPUは2~4コアでメモリ1~2GB。スマホ以下のスペックしかない

  • 【アフターケア】→中国のTCLなどに生産を委託して、完成品を輸入して販売しているだけのメーカーばかり。自前で修理できないどころか、保証書に電話窓口の記載すらない
  • 【リモコン】→チューナ―入りテレビの販売実績のないメーカーは汎用リモコンがなく、壊れたら操作不能のリスク(本体のボタンで操作するか、メーカーから取り寄せ※できるとは限らない)

挙げたらキリがないほど不満点が出てきます。

でも実は、ほとんどが解決済みだったり解決可能だったりする問題です。

それぞれの不満点を分かりやすく見ていきましょう。

画質の不満

チューナ―レステレビには高画質エンジンが入っていませんが、実は、
地デジを見ないのであればそもそも必要ありません

  • 高画質エンジンは、もともと地デジをより綺麗に映すために開発されてきた
  • 特にノイズ低減の役割が大きかった(電波で無理やり遠くまで飛ばしている地デジはノイズがひどい)

  • 対するネット動画はデジタル配信なので、ノイズがほぼ発生しない
  • さらに年々高画質化が進んでいて、今や地デジよりもずっと高画質

つまり、チューナ―レス自体の性能は良くないものの、配信側の動画がものすごく高画質なので、本体側が努力しなくても勝手に綺麗に映ってしまうのです。

もちろん、有機ELで見れば満足度95点、チューナ―レスだと85点のように差は出ますが、安いチューナ―レスでもびっくりするくらい綺麗に映ります。

お店で見比べた時の画質差は、実は「錯覚」を利用されている

仮に店頭で見比べた場合、高いテレビと安いチューナ―レスでは大きな差があるように感じますが、実は、人が無意識に感じる『明るさ』に対する安心感が巧妙に利用されています。

  • 人間は明るい方が綺麗に感じやすく、何より安心する。逆に暗いと不安になる
  • お店は自宅よりずっと明るいので、本来は十分な明るさがあるモデルを暗く感じさせることができる(価格が高いモデルへ誘導しやすい)

もちろん、必要以上に明るくできるモデルは、太陽の光が差し込んで眩しい状況下でも負けません。見やすいです。でも、カーテンを閉めれば済む話。必要以上に明るいモードが求められるのは晴天下並みに明るいお店の売り場くらいです。

 

もしもウソだと思うなら?

ぜひお店に行って見比べてみてください!

チューナ―レスの展示はないかもしれませんが、高いTVを自宅と同じスタンダードモードにして安いTVをそのままのモードで見比べるとあら不思議。明るさも画質もほぼ同じに見えます。

モードが違うと不公平と思うかもしれませんが、そもそも高いTVはより明るさによる錯覚を利用しているので、同じモードこそ不公平です。同じ明るさで見比べてこそ平等です。

なお、高いテレビは地デジのノイズ低減や音質が優れているので、チューナ―入りを買う場合には価格が高いモデルの方が満足度が高い傾向にあります。

音質の不満

残念ながら、音質は諦めてください。

もっとも、それはチューナ―レスだけでなく、国内大手(スタンダードモデル)、国内マイナーメーカー、海外メーカー全てです。いずれも声が聞き取り辛く、迫力もありません。例外は国内大手の有機ELと液晶上位モデルだけです。

  • 画質は4Kなど進化した面があるが、音質は20年前と比べても大きな変化がない
  • ドルビーアトモスなど音源は進化しているが、それを表現できるスピーカーがテレビには搭載されていない
  • むしろテレビが4K化したのに相場が安くなっているせいで、メーカーはコストカットのためにスピーカーの質を落としている

どの程度まで質が悪いかと言うと、2000円のイヤホンや1万円のスピーカーに負けます。完敗します。

前向きに捉えれば低額で大幅に改善できるので、音質面でデメリットを抱えているからと言ってチューナ―レスを選択肢から外してしまうのはもったいないかもしれません。

斜めからの見やすさ

チューナ―レスはVAパネルで広視野角ではなく、首振り機能もありません。

ですが、現在販売されているほとんどのテレビが同じ欠点を抱えています。

広視野角パネル搭載LED数実際に斜めから見ると?首振り
チューナ―レス各社なし普通暗く見えるなし
TCLなし普通暗く見えるなし
シャープなし多い白っぽく見えるほぼ搭載
東芝ADS普通暗く見える一部モデル
ハイセンスADS普通暗く見えるなし
パナソニックIPSちょっと多いちゃんと見えるLZ2000のみ
SONY最上位のみVA+多い綺麗に見えるなし
有機EL自発光とても綺麗に見える一部モデル
※メーカーはモデルごとにパネルを変えています。大まかな目安とお考えください。

斜めから見ても色が落ちないADSやIPSパネルは、色が落ちないだけで実際に斜めから見ると暗くなります。搭載LEDの数を通常より多くしないと、斜め方向まで十分な光が行かないからです。

結果、斜めからでもちゃんと見やすいのはパナソニック(LX900/950シリーズ)とSONY(X95J/95Kシリーズ)と有機ELだけです。

また、首振りもシャープが多くのモデルで採用していますが、他のメーカーはごく一部のモデルだけ。
リモコンで向きを変えられる訳でもないので、実際に首振り機構が欲しい人は少ない印象です。

スポーツへの対応

チューナ―レスは倍速パネル非搭載なので、スポーツなどの動きの速いシーンではブレが生じます。

特にチューナ―レスで見るスポーツと言えばDAZNが筆頭ですが、残念ながらDAZNは地デジよりも画質が低いため、低画質とブレのWパンチ

スポーツをメインに見る方は、チューナ―レスでなく倍速パネル搭載の液晶上位モデルや有機ELがとてもとてもとてもおすすめです。

なお、どうしてもチューナ―レスで見たい場合には、⇩記事でDAZNでも綺麗に見える『距離』を紹介していますので、参考にしてみてください。

2023/3/4追記

倍速パネル搭載のチューナ―レスが24日に発売されます!

レスポンス

多くのチューナ―レスがCPUは2~4コア、メモリは1~2GBとスマホ以下のスペックです。

動作スピードを心配してしまいそうになりますが、結論は、
『大丈夫』です。

  • 映像の描写においてもっとも重要なのはCPUではなくGPU(動画処理専用の頭脳)
  • テレビはスマホと違い、10年使おうが映像がカクカクしない。それだけ凄まじい性能のGPUが当たり前のように搭載されている
  • 機能が動画視聴に絞られているので、スマホのようにたくさんのアプリを同時に立ち上げる必要もない。シンプルだからこそメモリも2GBあれば十分快適

チューナ―レスは地デジを見る機能や高画質エンジンなど負担の大きな機能が入っていないこともあって、低スペックでも動作が非常に軽いです。

Androidが入っているおかげもあって、Android非搭載の東芝、ハイセンス、パナソニックよりネット動画の視聴が快適なくらいです。

なお、搭載のLANポートは100Mbpsまでしか速度がでないので、Wifiで接続した方が速度が出ます。

アフターケアと汎用リモコン問題

チューナ―レスは大手国内メーカーが参入していないので、アフターケアはハッキリ言って不安です。

サポート拠点修理対応汎用リモコン
チューナ―レス各社××
ハイセンス(中国)
TCL(中国)×
LG(韓国)
上記以外の海外メーカー××
国内マイナーメーカー※1
国内大手◎(東芝除く※2)◎(東芝除く)
※1 アイリスオーヤマ、山善など ※2 東芝はハイセンスが買収し、拠点は事実上の解体。修理はSONYに委託されていますが、自前工場がないので対応は遅くなります。

万が一テレビが故障したりリモコンが壊れたりした場合、チューナ―レスは修理対応が遅かったりリモコンがなかったりする恐れがあります。

  • チューナ―レスはほとんどの会社が中国のTCLやKONKAに製造を委託して『作ってもらった製品を輸入している』状態です。自社生産ではありません。つまり工場がなければ修理も自分でできません。
  • リモコンについても、チューナ―レスで新規参入したメーカーばかりなので汎用品がない

例外は『LG』と『オリオン電機』のチューナーレスだけです。生産工場は海外ですが、修理拠点をきちんと国内に整備してあります。

LG製のチューナ―レス

おすすめポイント!
☆面積当たりの描写の精細さが最強クラス!(63インチの8Kテレビに匹敵)
☆WEB OS搭載で、動画アプリの追加もバージョンアップにも対応!
☆低反射パネル搭載で見やすく、ブルーライト低減機能も◎!
☆音質が非常にクリアで聞き取りやすい!
☆チューナーレスなのでNHK受信料の支払い対象外!

LGは修理対応が安心できるだけでなく、画質がものすごくイイ!
倍速パネルこそ使っていませんが、31.5インチであればブレも小さいのでまず気になりません。63インチの8Kテレビに匹敵する驚きの精細さ。通販限定で販売されているイチ押しです!

Amazon価格(税込)75300円
画面サイズ31.5インチ
パネル性能4K(約800万画素)
OSWEB OS
ネット動画
ミラーリング
HDMI数2
USB数タイプC×1/タイプA×3
スタンド高低・傾斜自在
スピーカー5W×2(仮想5.1ch出力)
寸法横71.4×高さ48.7~59.7×奥行26cm
重量9.1kg
※価格は2023/2/24時点。クーポン配布は2/28まで。

オリオン電機

サイズ価格(税込)パネル性能その他
24インチ25273円HD(約100万画素)赤白黄のビデオ用変換ケーブル付属
32インチ25871円フルHD(約200万画素)同上
40インチ29910円フルHD同上
50インチ69500円4K(約800万画素)本体に赤白黄端子あり
65インチ96109円4K同上
75インチ151957円4K同上
価格は2023/2/22時点。各メーカー公式HP/楽天/Amazonなどに掲載。
オリオンはここが良い!
☆1958年創業の国内メーカー製の豊富なラインナップ!
☆24~40インチは高性能CPU&GPUを搭載し、50インチ以上は2GBメモリ搭載で動作がさらに速い!
☆40インチ以上はスピーカーがちょっとだけ良い!
☆複数の大手家電量販店とも取引のある安心感!
☆HDMIはもちろん、昔のビデオケーブルを使える点も地味に嬉しい!
ビックカメラ、コジマ電機、ケーズデンキなど大手量販店と取引のある日本の老舗電機メーカー。
シャープや東芝ほど有名ではありませんが、ブランド力による価格の上乗せもないのでコスパ抜群!
現状ではもっとも安心しておすすめできる国内メーカー。Amazonなどの通販サイトで売れ筋ランキングの常連です!

まとめ

チューナ―レスを買うと後悔するパターン【1.性能に対する不満】を紹介させていただきました!

他の2つの不満要素も近日中に掲載いたしますので、チューナ―レスは気になるけれど満足できるか心配……という方は、ぜひ参考にしてみてください!

生活環境の変化に対するストレス(地デジを毎日見ていた場合)

※近日中に掲載予定

将来への不安(本当は大手メーカー製が欲しい場合)

※近日中に掲載予定

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